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1 ![]() 46.「医学概論とは」 澤瀉久敬 著 誠信書房 47.「僕のフォーカシング=カウンセリング―ひとときの生を言い表す」 池見陽 著 創元社 48.「愛しすぎる女たち」 ロビン・ノーウッド 著/落合恵子 訳 中公文庫 49.「中村雄二郎全集Ⅶ 西田哲学」 中村雄二郎 著 岩波書店 ************* 8月初旬で集中講義を含め大学院の前期の授業が終了し、夏休みに入りました。 夏休みに入って少し時間に余裕が出てくると、前期のうちに溜まりに溜まっていた読みたい本の数々を、片っ端から読破していきたいという思いがむくむくとわいてきました。 ・・・先日、約4年ぶりに海外に行ったのですが、海外に行くと、日本にいてはなかなか見えにくい自分がみえてきます。 10年前、まだ20歳そこそこだった頃、私の目は外へ外へと向けられていました。 日々の日常がこの上なく退屈なものに思え、いつも、ここではないどこかへ向かおうと、刺激とスリルを求めていたような気がします。 そして、その頃、とても魅力的に思えて仕方なかったのが、海外でした。 異国の地に足を踏み入れるだけでゾクゾクしました。 そこには現地の人にとっての日常がありましたが、私にとっては非日常で刺激的、でした。 しかし、今回インドネシアに行き、1日あったフリータイムでお土産を買った後、「静かな場所で本が読みたい」と思った自分に我ながら驚きました。 数年前の私なら、一分一秒を惜しんでダウンタウンに飛び出していったのに。 今の私にとって、何が起こるかわからないような魅惑的な世界は、本の中にあります。 特に、偉大な魂の残した本は、こちらの生命力が足りないと圧倒されてしまい、読みきることができません。 ある意味いのちがけ、真剣勝負という気がしています。 海外で一人、旅するのが生命力の動的側面だとすれば、読書は静的側面が必要だと感じています。 今の自分の状態も、また変化していくのかもしれません。 なにしろヨーガによれば、汲めども尽きぬ智慧の宝庫は、他のどこでもない、自分の内側にあるのですから。 (ふと中古本のカバーの言葉が目に留まりました。 「人生の至福は読書に在り」 明治~昭和を生きた小説家、永井 荷風氏の言葉だそうです。) ▲
by ramram-yoga
| 2014-08-31 00:51
| 本
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![]() 8.22~23、インドネシアのジャカルタにてアジア心身医学会(Congress of Asian College of Psychosomatic Medicine:ACPM)が開催され、参加・発表してきました。 インドネシアらしく、“モーン”というタイのゴングで、開会。 ![]() “Application of Yoga Yherapy to Psychosomatc Disorders"と題する、ヨーガについてのシンポジウムもありました。 ![]() ポスター会場。 ![]() ヨーガ療法関連では4題ものポスター発表がありました。 私も一題、発表しました。 ![]() 2日目の"Exercise of Yoga"では、我らがヨーガ療法学会理事長の木村慧心先生による、実習を交えたレクチャー。 6:30~と早朝だったにもかかわらず多くの先生方が参加されていました。 ![]() 懇親会も盛り上がりました。 現地の先生方のコーラス、参加者全員で楽器を持って演奏したり、くじ引きタイムがあったり。 大会長のカラオケショーも! ![]() とっても濃密な2日間でした。 海外での学会に参加するのは初めてでしたが、非常に視野が広がり、刺激を受けました。 次回は2年後、福岡で開催される予定です。 ▲
by ramram-yoga
| 2014-08-26 16:27
| 活動記録
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『僕のフォーカシング=カウンセリング -ひと時の生を言い表す』
池見陽 著 創元社 大学院の集中講義で、日本におけるフォーカシングの第一人者である池見陽先生の講義を受けましたが、とても面白かったです。 フォーカシングとは、臨床心理学における三大潮流のひとつである人間性心理学の中に位置づけられ、ユージン・ジェンドリンによって体系化された技法ですが、今回初めて実際に体験することができました。 人の中に精神の構造があると仮定する「局所論」を提唱し、そしてその精神を対象として分析を行っていこうとする立場をとるフロイトの精神力動論とは対照的に、ジェンドリンはむしろ自己や自我と呼ばれるような概念が生成されてくるこころの過程(「プロセス」)に注目したのだそうです。 池見先生はご著書の中で「こころは分析するのではなく、言い表すことなのだ」と書かれていますが、フォーカシングもまさに、今自分に起こっていることに注目(フォーカス)していきます。 授業中に、池見先生のライブ・セッションも拝見しましたが、そのなんと丁寧なこと。 全身で、フォーカサー(セッションを受ける人)に意識を向け、フォーカサーの体験を共有しようとしていきます。 言語のやりとりはゆっくりと、漂う雰囲気も開放的でリラックスしたものなのですが、その一方で、すさまじいまでの先生の気迫も感じられました。 フォーカシングでは、なんとなく感じているけれども、言葉にするほどには明確になっていない感情や感覚のようなもの―implicit(インプリシット)な側面―を、扱っていきます。 その“感じ”を「フェルトセンス」と呼び、少しずつそれについてぴったりと当てはまる言葉で言語化していくのが、基本的な方法のようです。 そして、その中で「そうだったんだ!」と一種の興奮を感じる体験(体験的一歩)は、フォーカシングでは“フェルトシフト”と呼ばれ、そのフェルトシフトの体験自体が、その人を変化させていくのだということです。 私自身は、フォーカシングが身体感覚を大切にするところにとても興味を持っています。 身体と心を二分しない立場におけるアプローチは東洋的とも思えますが、ジェンドリンは哲学者でもあったようで、フォーカシングのバックグラウンドは思っているよりも奥深そうです。 フォーカシングにしろ、第三世代の認知/行動療法にしろ、近年の心理療法には東洋的なエッセンスが入ってきていて、まさに東西が融合しつつあるように感じられます。 ちなみに、池見先生自身、風貌が少し日本人離れされていて、私には東南アジアの僧侶のような雰囲気が漂っているように感じられました。 ▲
by ramram-yoga
| 2014-08-12 18:34
| 本
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