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カテゴリ:本( 85 )
一人称研究のすすめ
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論文執筆の参考にと購入した本が、とても面白かった。
学術論文というのは往々にして、科学的・客観的であることが求められてきたわけです。

しかし、一方で、ひとの主観を探求の俎上に載せることの重要性を説く研究者も増えてきていて、そのような研究は「一人称研究」と呼ばれています。

 一人称・・・わたし 二人称・・・あなた 三人称・・・彼、彼女、彼ら(第三者)

つまり一人称研究とは「その人の人生背景、性格、ものの考え方という個別具体性を捨て置かず、そのひとの一人称支店からみえる世界を記述したデータと、そのひとの主観的な意識のデータをもとに、知の姿にすいての先見的な仮説を立てる研究」なのです。


哲学や臨床心理学系の学問から発展したのかと思いきや、人工知能研究から発展した一人称研究。
意外や意外。

さて。
2月末の締め切りに向けて仕上げなければ。
これから書き終わるまで、論文に没頭します。
といっても、没頭するにはあまりにもギチギチにスケジュールが詰まってしまっていますが^^;
とにかく終わるまで、ブログ書きません‼(多分)


感謝と愛をこめて


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by ramram-yoga | 2018-02-22 23:21 |
自己組織化する宇宙
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『自己組織化する宇宙』エリッヒ・ヤンツ著

すごい本に出逢ってしまいました。
読み進める度、出てくるのは感嘆詞。
読み始めてから読み終わるまでの3日間、何をしていてもこの本のことが離れませんでした。
真理について、宇宙の進化を切り口に、論理的かつ芸術的に、展開がなされていきます。

まずこの本は、水道の蛇口から出る水の形態について触れるところか始まります。
蛇口をひねり、水を出すと、はじめ水の流れは滑らかで、断面は完全な円形、色も透きとおっています(層流)。
ところが水圧を上げると、水の様相が一変します。
水はよじれ、動的な構造がそこにあらわれます(乱流)。
しかしさらに蛇口をひらくと、水流はまたも突然、別の乱流構造に変わります。

この変化は、はじめは秩序だっていた水の流れが、無秩序になってしまったのか、と、捉えられるかもしれません。
ですが著者は、そうではないといい、次のように続けます。


実は乱流とは、より高次の秩序が支配する状態なのである。


そして、こう続けます。

こうして、しばしば引き合いに出される「成長の限界」なるものが、動的構造の進化によって乗り超えられ、新たな構造のなかで限界が押し拡げられていく。
ゆらぎが大きく育ち、ある臨界規模を超えると、どのような構造も、新しい体制へと移行していく。

つまり、プロセスの展開に従って、いくつもの構造が次々と現れていくのです。
このように、進化とは常に不安定性や不確実性 ー本著ではこのことを「ゆらぎ」と言うー を内在し、その「ゆらぎ」そのものが進化において決定的な役割を果たすというのです。
そして、そのプロセスによって、宇宙そのものが、ますます生命化し続けている、と。
絶対安定な状態に到達することは、決してないのです。

このプロセスは、広い意味での生命そのものであると見なすこともできるだろう。
生命は、つねに先への進んでいく。

逆に、新規性を犠牲にして確立や安定性が最大化された時、それらのシステムは平衡に向かい、それは遅かれ早かれ死を迎える、と。

そして、このような自己組織化のダイナミズムについて、著者はこう述べています。

システムの自己組織化ダイナミクスをシステムの心と呼ぶとすれば、われわれはむしろこう言うべきかもしれない。
神は創造主ではなく、宇宙の心なのだ、と。
つまり、神は神自身がつねに変貌を続ける進化のシークェンスの中で、繰り返し繰り返し自己を放下する。
進化のプロセスに働く不確定性や自由意志によって導入されるあらゆる危険を犯して、神は放下する、というのである。
したがって、神は絶対ではなく、神は神自身を進化させる。
神が進化なのだ。

*******

この本をご紹介してくださったのは、今年度ゼミで教わった京都大学の広井良典先生です。
ゼミでは毎週のようにレポート発表をしたのですが、そこでの体験が忘れられません。
自分の考えをまとめ、あのゼミの場で発表する。
そして、いただいたコメントを持ち帰ってまた考える。
考えて考えて、その過程で時々、思考の飛躍が訪れ、今まで到達したことのないような境地が、開けていきました。
ゼミが終了してしまった今、私は自分がある種の禁断症状のような、渇望の状態にいることを感じています。
あのピカッとするような閃きと共に体感する、言葉では言い表せない感覚を、もう一度味わいたい。
そう思っていました。

それに近いことを、著者が述べていたので、そこも引用。

真の対話というものは、手持ちの知識を交換しあうわけではない。
それ以前にはこの世界に存在しなかったような新しい知識を、積極的に組織化していくのである。


そうそうこの感覚です。
まったく新しいものが、生まれていく。
そこに奥深い快感と魅力を感じるのは、私という生命そのものの中に、著者の言うところの”神の心”が内包されているからでしょう。
つまり、常に新規性を求め、さらなる高度な組織化に向かっていく進化の流れが、私という存在の根底に不可分にあるのです。

この本を読むことで、そのなんとも魅力的な、エクスタシーともいえる状態に入っていたのでした。


愛と感謝をこめて

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by ramram-yoga | 2018-02-02 22:37 |
1月の読書本
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1.『懐かしい未来 ラダックから学ぶ』ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ著
2.『エンデの遺言 根源からお金を問うこと』河邑厚徳+グループ現代著
3.『この素晴らしき「気」の世界』清水義久<語り>、山崎佐弓<聞き書き>
4.『あなたは私 私はあなた』清水義久<語り>、山崎佐弓<聞き書き>
5.『テロメア・エフェクト』エリザベス・ブラックバーン、エリッサ・エペル著
6.『シッダルタ』ヘルマン・ヘッセ著
7.『シュタイナー哲学入門 もう一つの近代思想史』高橋巖著
8.『思考は現実化する〈上〉』ナポレオン・ヒル著
9.『思考は現実化する〈下〉』ナポレオン・ヒル著
10.『ヨーガ療法ダルシャナ』鎌田穣、木村慧心著
11.『虐待が脳を変える 脳科学者からのメッセージ』友田明美・藤澤玲子著
12.『インナー・トラヴェルズ〈上〉』マイケル・クライトン著
13.『インナー・トラヴェルズ〈下〉』マイケル・クライトン著
14.『エドワード・バッチ 心を癒す花の療法』ノラ・ウィークス著
15.『愛するということ』エーリッヒ・フロム著
16.『神秘学概論』ルドルフ・シュタイナー著
17.『奇跡の実現』正木和三著
18.『血流がすべて整う食べ方』堀江昭佳著
19.『発想法 創造性開発のために』川喜田二郎著
20.『オープンダイアローグとは何か』斎藤環著
21.『ハイコンセプト 「新しいこと」を考え出す人の時代』ダニエル・ピンク著
22.『腸は考える』藤田恒夫著
23.『SCSKのシゴト革命』日経BP総研イノベーションICT研究所著



**************

今までは、いつも私の前には憧れている誰かがいて、その人の後ろを追いかけていました。
その人がいいということは丸のみ。
だから、安心だし楽ちん。
どんどん成長できる。
でも、追いかけているかぎり、その人が持っている可能性の枠の外にはどうしても出ることができないということが分かってきました。
その人の限界イコール私の限界になってしまう。
それって、ちょっとつまらないなぁと思うようになってきました。

だから今年は、誰かの後ろについていくのではなく、自分で道を創り出していく年にしようと思っています。
そのための一つのワクワクする取り組みとして、本を読む。
本との付き合いは、ものすごく面白い。
本自体は固定しているけれど、でも本との付き合いは、まるで生き物とのやり取りのように、いつも生き生きとしています。
「今自分に必要なものは何だろう」とか「こんなことについて知りたい」等、なんらかの問いかけを頭の隅において本を読むとき、必ずと言っていいほどその問いかけに対する返答が本の中に出てきます。

だらだら読むということはせず、本を開く前に深く呼吸をして、スーッと集中して、本の中に没頭していきます。
今年も本と、真剣に付き合っていきたいと思います。

そして、楽しくね^^


  愛と感謝をこめて


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by ramram-yoga | 2018-01-31 07:43 |
12月の読書本
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130.『京都ぎらい』井上章一著
131.『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』渡邉格著
132.『人生を変える「声」の力』山崎広子著
133.『中動態の世界』國分功一郎著

*****************

今年一年間、ブログを見ていただいて、ありがとうございました。
今年ほど、ブログを書く意義を感じた年は、ありませんでした。

私にとって文章を書くということは、瞑想にも似た作業です。
書くことで自己内省し、意識化の範囲が拡大していき、時にそれが飛躍します。
今年は特に、幾度となく飛躍が訪れました。
書くことって、すごいなぁと思いました。
理性的な作業であるにもかかわらず、書くことは理性を超えていく力をも持ち合わせています。

あまり大勢の方に見ていただきたいとか、共感してもらいたいとは思っていません。
誰かに向けて書いているというより、独り言のように、自分の所感を書きたいように書いています。
でも、誰かが見てくれているという意識を持って、書いています。
その証拠に、誰も見ないところには、ここで綴っているようなことは書きません。

何らかのご縁でこのブログを見つけ、読んでくださっている方の存在が、私にとってとてもありがたいのです。
この”見る”という行為には、特別な意味があると感じています。
見る、あるいは意識を向ける、ということは、その対象に光が当たるということです。
あなたがこのブログを読んでくださっているということは、そのことで私の文章、ひいては思考の過程や意識状態に、光が当てられているということなのです。
その光を受けることで、私の認識は深まり、拡大していきました。

今年は、ブログを見てくださっている方がちらほら、ラムラムルームを訪れてくださいました。
患者さんの中にも、ブログを読んでくださっている方がいます。
そういう方との交流が、私にとってこの上ない宝物です。
私が一番率直に考えていることを表現できるブログに、共感してくださっている方々だからです。
ですから、余分な言葉や社交辞令が要りません。
たちどころに深いところでつながることができる感覚があります。
今年交流させていただいた方も、まだお会いできていない方も、来年、どこかでご一緒できますように。

来年は、たくさんの人の意識が大きく変革する年になると思います。
まず、本当に欲しいものは何かを、自分の心に訊いてみてください。
妥協せずに。
あなたが「こうなりたいな」と憧れる人や状況があるとするなら、実はそれは外側にあるのではありません。
それはあなたがすでに有している可能性です。
あなたは、あなた自身の可能性を、外側に見ているのです。
そして、現実にその状況を手に入れることが、可能なのです。
心ゆくまで、享受してください。
そのためには、受け取ることをまず、自分に許可してください。
一度しかない人生です。
本当に欲しいものをしっかりと見定めて、全力でそれを求めてみてください。

手に入らないことへの言い訳をやめて、心の底から本当に欲しいものを全身全霊で求めた時、それまで見たことの無かった新たな世界が拓けていきます。
今まで自分で作っていた限界を超えて、新たな世界を見てみませんか。
来年は、みなさんと共有できるいろいろな場を展開していきます。
どこかで、ご一緒できればうれしいです。

それでは、よいお年を。




※写真は今月のラムラムルーム。
 木の葉がすっかり落ちて、冬仕様です。
 冬でも陽がよく入り、ポカポカとあったかいです^^


  心から愛と感謝をこめて








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by ramram-yoga | 2017-12-31 04:13 |
11月の読書本
115.『死者は生きている』町田宗鳳著
116.『天と地をつなぐ者』五井昌久著
117.『喜びから人生を生きる! 臨死体験が教えてくれたこと』アニータ・ムアジャーニ著
118.『自由からの逃走』エーリッヒ・フロム著
119.『愚者の知恵』町田宗鳳著
120.『山の霊力』町田宗鳳著
121.『リラクセーション反応』ハーバート・ベンソン著
122.『超越者と風土』鈴木秀夫著
123.『ガンが消えた』寺山心一翁著
124.『2018長谷川慶太郎 大局を読む』長谷川慶太郎著
125.『文明の原理を問う』安田喜憲編著
126.『低所得者に対する支援と生活保護制度』社会福祉士養成講座編集委員会編著
127.『老子 タオ』加島詳造著
128.『健康格差社会』近藤克則著
129.『ポスト資本主義』広井良典著


****************


明日から12月ですね。
少し早いですが、一年の振り返りもぼちぼちしていきたいと思います。
35歳になった今年は、もしかすると今までの人生で一番大きく変容した年かもしれません。
いろんな面で、認識がガラッと変わりました。

西宮から山崎に引っ越してから2か月、自然が近く、季節の移り変わりをよりはっきりと感じられる環境にいます。
先日窓越しに、風になびく枝葉を眺めていました。
風に逆らうことなく、かといって為されるがままになっている訳でなく、木は完全に周りと調和をしながら、生きています。
そこには受動性だけでも能動性だけでも成り立つことのない、生の本質があるように感じられます。
きっと私たちも、大いなるいのちの大海原に抱かれながら、かといってそれにただ為されるがままに受動的になっているのではなく、そこに何か能動性があることによって生きている、そんな感覚を持っています。
それを、波乗りのようにイメージしています。
ただ、波に翻弄され流されるのではなく、その波に乗る。
そこには”波”という人知を超えたものがありながら、そこに応答する能動的なこちらの姿勢があります。

さて。
ただいま、あるプロジェクトを水面下で進行中です。
来年1月には、こちらでもお知らせができると思います。
大きく動き出す年に、なりそうです。
ですが、いつも基本は一緒。
目の前の事や人に誠実に。


  感謝と愛をこめて








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by ramram-yoga | 2017-11-30 01:37 |
9・10月の読書本
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100.『いじめの構造 なぜ人が怪物になるのか』内藤朝雄著
101.『円通毉療の日常臨床』田中実著
102.『時間と空間を突破する叡智を授ける』Kan., ゲリー・ボーネル著
103.『時間と空間、物質を超える生き方』成瀬雅春著
104.『食べない人たち 「不食」が人を健康にする』秋山佳胤、森美智代、山田隆夫著
105.『なぜ≪塩と水≫だけであらゆる病気が癒え、若返るのか⁉』ユージェル・アイデミール著
106.『無意識との対話 身心を見つめなおす』町田宗鳳著
107.『無心ということ』鈴木大拙著
108.『人類は「宗教」に勝てるか 一神教文明の終焉』町田宗鳳著
109.『「ありがとうを言う」と超健康になる』町田宗鳳・森美智代著
110.『人の運は「少食」にあり』町田宗鳳著
111.『法然・愚に還る喜び -死を超えて生きる-』町田宗鳳著
112.『霊性の開発』五井昌久著
113.『神と人間』五井昌久著
114.『「食べない」生き方』森美智代著


***************


今日は、大学の非常勤講師のお仕事でした。
「代替療法看護論」という授業で、看護学部の学生さんに、ヨーガ療法と音楽療法についての講義と実技を行いました。
”ヨーガ療法”という言葉すら初めて耳にした学生さんたちですが、いろいろと感じるものがあったようです。
レポートには、興味深い感想をたくさん書いてくださっていました。

さて。
怒涛の10月が、終わりました。
インプット、アウトプット共に、盛りだくさんでした。


最近、毎日ときめいています。
素敵な男性に対してはもちろんのこと、女性に対しても。
患者さんや、生徒さんに対しても。
人間だけでなく、動物や植物、それに音楽等。
後は、神様。
神社に行くと、それはそれは生き生きとした、そして颯爽としたエネルギーを感じ、魅了されてしまいます。

生命エネルギーが様々な形態を通して、顕れ出ているわけです。
それに、惹かれているのだと思います。
生命エネルギーは、なんて魅力的なのでしょう。

自分の心を開けば開いただけ、ときめきが増えていきます。

11月も、たくさんときめきながら過ごしたいと思います^^


  愛と感謝をこめて





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by ramram-yoga | 2017-10-31 22:09 |
8月の読書本
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90.『不食という生き方』秋山佳胤著
91.『しない生き方』秋山佳胤著
92.『福岡伸一、西田哲学を読む 生命をめぐる思索の旅』池田善昭、福岡伸一著
93.『足うら重心は幸せの法則』佐藤眞志著
94.『無分別智医療の時代へ』天外伺朗著
95.『手のひら療治 復刻版』三井甲之著
96.『合気の極み 光の体になると、光の技が使えるー』錦戸無光著
97.『黎明(上)』葦原瑞穂著
98.『黎明(下)』葦原瑞穂著
99.『反転の創造空間《シリウス次元》への超突入!』半田広宣、中山康直著


*************

明日から、9月ですね。
この秋から、いろいろなことが具体的に展開していきます。

最近思っていることがあります。
排除とか、敗者とか、弱者といった人たちを生み出さないような社会は、ひょっとして実現できるのではないかな、と。
それには、制度的な整備ではなく、人の心が変化していくことが必要です。
それでは、人の心が差別のない状態に変化するには、どうしたらいいのか?
そのあたりを、明日のスピーチでお話できればと思います。
楽しみです^^





あとは、こちらのブログをご紹介します。

明日から1記事ずつ、更新されていくみたいです。
もし、あなたの今の感性に合うようでしたら、読んでみてくださいね。



愛と感謝をこめて


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by ramram-yoga | 2017-08-31 22:17 |
7月の読書本
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76.『半農半Xという生き方 実践編』塩見直紀著
77.『死では終わらない物語について書こうと思う』釈撤宗著
78.『U理論』C・オットー・シャーマー著
79.『現代霊性論』内田樹、釈撤宗著
80.『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』ルドルフ・シュタイナー著
81.『インドの光 聖ラーマクリシュナの生涯』田中かん玉著(再読)
82.『「いまここ」にさとりを選択する生きかた』やまがみてるお著
83.『明るく死ぬための哲学』中島義道著
84.『メッセンジャー ストロヴォロスの賢者への道』キリアコス・C・マルキデス著
85.『空(くう) 天翔ける歓喜の弥栄』Mana著
86.『宙が教える「受け取る」の仕組み』Mana著
87.『光 無限のいのちを生きる』Mana著
88.『空(くう) 舞い降りた神秘の暗号』Mana著
89.『空(くう) 豊穣の狩人』Mana著


******

ずっとずっと、自己存在の答えを、外側に追い求めていました。
それが、この春あたりから急に近く感じられはじめていました。
近い。・・・近い。
なんだか手が届きそうな感覚を感じながら、どんどん、問いと応答との距離が近くなっていっていたように感じていました。
問えば、すぐに反応が返ってくる、宇宙から。
そんな感覚でした。

そして、ある時、応答はすべて、自分の内側からやってきていたのだ、ということに気づきました。
7月15日の夕方のことでした。
それを境に、それまで私を襲っていた恐怖感、孤独感、欠乏感が、嘘のように無くなりました。
そして、同時に満ち溢れてきたのは、充足感と、安心感でした。

問う側と、応答する側の距離は、実はまったくなかったのだということが、分かりました。
なぜなら、応答は、すべてここにあるから。

「それって、悟りなんじゃないの?」と聞かれましたが、別に、悟ったわけではありません^^
今でも分からないことだらけです。
でも、分からない状態をどうこうしたいと、思わなくなりました。
分からないということさえ、与えられたプレゼントなのだということが、分かってきました。

こちら で、綴っている言葉があります。
これは、いわゆる”私”が書いている言葉ではありません。
内側から、湧き上がってくる言葉です。
これは、あなたの心の内側の声でもあると思うのです。
なぜなら、あなたも私も、本当はもうすべて知っているのですから^^

愛と感謝をこめて。








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by ramram-yoga | 2017-08-07 15:52 |
無意識の発見
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今、力動精神医学発達史についての歴史的大著として知られる、アンリ・エレンベルガ―著『無意識の発見』を読んでいます。
心理臨床に携わる者の必読書‼と、前々から心理の師匠に言われていたにもかかわらず、やっと今になって、なのですが^^;
力動精神医学がどのようにして生まれ、どのように発展していったのか、ということについて、フロイト、ユング、アドラーをはじめ、様々な人物について詳細に触れながら展開されていきます。

読んでいると、この大作を一人の人が書き上げたという事実に驚きを禁じ得ません。
歴史的背景をはじめ、登場人物の家族構成、幼少期の様子や学校の成績、交友関係、趣味、他人からの評価等、とにかく資料が膨大なのです。
その意味では、あくまで客観的事実に忠実に構成されています。
ですが、それに加えて本書を面白くしているのは、エレンベルガ―独特の個人的な興味?に基づく見解が随所で述べられているところにあります。
あるところでは、フロイトが精神分析家ではなく、作家になったら…と、想像を膨らませてみたり、あるところでは、フロイトとユングの思想を比較するところで容姿(主観的な印象)まで比較していたり…。


********


私がこの本を読んでいて、新たな発見があった箇所がいくつかありました。
その内のひとつは、アドラーの思想体系について。

単一性(人間存在は心身の関連という点でも心のさまざまな活動や機能の点でも単一かつ不可分である)や、力動性の原理(心的過程においてフロイトが原因の面を強調したのに対し、アドラーは目的と指向性を強調した)等、アドラーはフロイトと決別後、まったく独自の心理学体系を創り上げていったということは、学んでいたところです。

しかし、以下のことに関しては、私が考えていた理解よりももっと深く、広がりをもった言葉だったということが分かってきました。
以下、本文を一部改変して紹介します。



勇気:
アドラーが勇気(Mut)と呼んでいるのは、ノイヤーによると魂の本質である高次の心的エネルギーのことである。

共同体感覚(感情):
宇宙的影響の原理からとらえられたものである。
個人というものは、それに数限りない形の影響をおよぼす宇宙から切り離して考えることができない。
共同体感情は宇宙の全体的な相互依存関係がわれわれの内部の生命に反映したものであり、われわれはそれから自己自身を完全に切り離すことができない。
そのような共同体感情は他者の中に感情移入し、他者と共感する能力をわれわれに与えてくれる。
またそれはなによりも、人間共同体の自然的および法律的要求に合致した生き方の自発的な受容でもある。

全体における部分の自発的構造化:
心を構成するすべての成分は個人が自ら定めた目標へと向かってひとりでに組織され平衡を獲得する。
感覚、近く、心像、記憶、空想、夢ーこれらのすべてが個人の向かう方向に沿って一点に収する
人類全体としても同様に、この自発的構造化は仕事の分配という形で現れている。
個人にとっても人類にとっても、この自発的構造化は自己自身の法則への適合という原理の発言である。




これらから、アドラーは人間を社会的存在という枠組みのみに限定することなく、宇宙や魂といったもっと大きな次元から捉えていたことが分かります。
全体との調和や関係性から個人を捉えるという感覚は、ある意味で東洋的であるようにも感じます。
学べば学ぶほど奥深いアドラー心理学です。
一方でとらえる側の私が感性を深めていくことで、さらに深みを発見し、恩恵にあずかることができるのではないかと思います。
アドラー心理学に関してだけではなく、全てのことに関して。

今年は、今まで意外にもあまり学ご縁の無かったユング心理学についての素養も深めていきたいと思っています。





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by ramram-yoga | 2017-07-02 10:06 |
6月の読書本
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49.『シーラという子』トリイ・ヘイデン著
50.『家族パラドクス』斎藤学著
51.『あかるく拒食 ゲンキに過食』伊藤比呂美・斎藤学著
52.『ゾウの時間 ネズミの時間 -サイズの生物学-』本川達雄著
53.『仏教教団の誕生』佐々木閑著
54.『般若心経』佐々木閑著
55.『死について考える』遠藤周作著
56.『宗教を心理学する ーデータから見えてくる日本人の宗教性ー』松島公望・川島大輔・西脇良編著
57.『タイガーと呼ばれた子』トリイ・ヘイデン著
58.『マインドフルネス 気づきの瞑想』バンテ・H・グナラタナ著
59.『道元 正法眼蔵』ひろさちや著
60.『身体感覚を取り戻すー腰・ハラ文化の再生ー』斎藤孝著(再読)
61.『意識に直接与えられたものについての試論』アンリ・ベルクソン著
62.『笑い』アンリ・ベルクソン著
63.『風土-人間学的考察-』和辻哲郎著
64.『感性の覚醒-近代情念論の再検討を通じて-』中村雄二郎著
65.『無意識の発見(上)』アンリ・エレンベルガ―著
66.『野口体操 おもさに貞く』野口三千三著
67.『手放す生き方』アーチャン・チャー著
68.『身体の宇宙性-東洋と西洋-』湯浅泰雄著
69.『「からだ」と「ことば」のレッスン』竹内敏晴著
70.『「聴く」ことの力-臨床哲学的試論-』鷲田清一著
71.『森林の思考・砂漠の思考』鈴木秀夫著
72.『聖書と歎異抄』五木寛之・本田哲郎著
73.『〈いじめ学〉の時代』内藤朝雄著
74.『肉食の思想ーヨーロッパ精神の再発見ー』鯖田豊之著
75.『維摩経』釈徹宗著

*******

今月は、今までの自分の視野がいかに狭く限定されたものであったかを教えてくれるような本にたくさん出合いました。
自分の生きている風土、この人間という生体のあり様、寿命の長さ、心臓の鼓動の速さ、食べているもの等。
そのようないろいろな要素によって、無自覚の内に、世界観のとらえ方が限定を受けている、ということ。
また、”わたし”という感覚が如何に曖昧なものであるか、ということについても。

さて、ただいま東京行きの新幹線の中からブログを更新しています。
明日は、赤羽にあるヨーガ療法研修センターで開催される、ヨーガ療法士向けの専門講座の講師を務めさせていただきます。
アウトプットをすると、そのたびに新たな世界が開けていくので、とっても楽しみにしています。

明日から、7月ですね。

(写真は、北海道大学の植物園にて。)





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by ramram-yoga | 2017-06-30 20:55 |