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カテゴリ:本( 91 )
7・8月の読書本
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71.『戦略的心理療法』J.ヘイリー著
72.『音楽療法の手引』松井紀和編著(再読)
73.『音楽療法の実際』松井紀和編著(再読)
74.『あなたの心配ごとを話しましょう ー響きあう対話の世界へー』トム・エーリク・アーンキル、エサ・エーリクソン著
75.『いのちの最後の授業』カンポン・トーンブンヌム著
76.『3歳からのアドラー式子育て術「パセージ」』清野雅子、岡山恵実著
77.『人間関係にあらわれる未知なるもの ー身体・夢・地球をつなぐ心理療法ー』アーノルド・ミンデル著
78.『ことばと身体』尼ヶ崎彬著
79.『言葉と無意識』丸山圭三郎著
80.『よくわかる最新医学 乳がん』山内英子著
81.『いのちの食卓』辰巳芳子著
82.『考えることの科学 推論の認知心理学への招待』市川伸一著
83.『霊性の時代 これからの精神のかたち』加藤清、鎌田東二著
84.『気の人間学』矢山利彦著
85.『続 気の人間学』矢山利彦著

****************


久しぶりの更新です。
ゆっくりとPCに向かってブログを書き、掘り下げていきたいことはたくさんあるのですが、なかなか時間が取れずにいました。

7・8月も、本との出会いが面白かったです。
特に、丸山圭三郎『言葉と無意識』からの、市川伸一『考えることの科学』。
本を読んでいるといろいろなレベルの文章に触れますが、中でも言葉と文章表現を巧みに使い分けながら、精緻さの極みの中で結論へと昇り詰めていくものに出会うと、あまりに鮮やかで唸ってしまうことがあります。
巻末の著者の略歴を見ると、大抵それを著した人は、私が出会った中ではなぜか東大の文学部出身であることが多い。
色川大吉著『我が聖地放浪 カイラスに死なず』、中村雄二郎の『共通感覚論』『臨床の知とは何か』なども、とても良かった。

そこで・・・

 鮮やかな文章の執筆者は、東大文学部出身である。
 この本の文章は鮮やかだ。
 従って、この本の著者は東大文学部出身である。

といった、少々短絡的な演繹的推論をするようになってしまいそうになっていた私ですが、そこに市川伸一著『考えることの科学』にグサっと釘をさされました。


 ・ある国を旅行して親切にされたので、「この国の人は皆親切だ」と思う。
 ・「趣味はゴルフです」というのを聞いて「裕福な人に違いない」と思う。
 ・前やった問題と似ているので、「同じ解き方で解けるのではないか」と思う。(本文より)


以上、これらはすべて推論です。
この3つの文章は、こうして改めて見ると、かなり極端な判断を元に成り立っています。
ですが、私たちは意外と、そのような極端な思考で日々出会う出来事を判断している可能性が、やはりあるのです。

日々の大量なインプット情報を、どのように処理していくかという問題に直面した時、人間の脳が、外有知識に関連付けながら、情報を構造化して蓄積する、という方法をとっています。
そしてそれには、”記憶の節約”でもあり、またつぎに同じような事態に直面した時に、結果を予測したりコントロールしたりすることができる、というメリットがあります。

一方で、この節約が、非常に偏りのあるものになってしまう場合も多々あることを、著者は指摘しています。
状況を、大きな考え違いを元に判断してしまうことにもつながってしまうからです。
実際に、社会心理学における研究でも、私たち人間が、基本的に自分の自尊感情を満たしたいと思っており、そこから推論も自分の正当性や自尊感情を守る方向に行きがちなのだそう。

例えば、災害心理学でよく言われている危険な心理に、以下のようなものがあります。
・「多数派同調バイアス」…他の人も逃げていないから、自分も逃げなくても安全だと思ってしまう
・「正常性バイアス」…危険な状況にも関わらず、落ち着いて、”自分だけは大丈夫”と思ってしまう
これは、災害が起こった時に、人々が陥りがちな推論であるというのです。

要するに、私たちはどこまで行っても、このニュートラルな世界を、自分の都合のいいように解釈しがちだ、ということです。
そして、それは、どこまでも意味づけの世界で生きているという事実をあらわしてもいる訳です。

苦しみもすべて、意味づけから生じます。
意味づけという迷妄に気づき、抜け出していく。
これは特に最近の、私のテマでもあります。

明日の台風、気を付けましょうね。


愛と感謝をこめて



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by ramram-yoga | 2018-09-03 23:48 | | Comments(0)
”権力”という力
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日常で、対人関係において働く”力”のようなものを感じることがあります。
誰かからのプレッシャーを感じるとか、圧力をかけられるとか、権力や支配力を行使されるとか、特定の人に圧倒されるとか。

その現象を、よくよく観察してみる。
すると、あたかも権力という力が実在し、支配力が働いているようでいて、実はそうではなかったのだということに気づきます。
権力という力には、実体はなかった。
ただ、自分が作り出していた錯覚だった訳です。

人の言動から感じ取ったことを”権力”あるいは“圧力”と解釈し、そこに反応した人だけが、その力関係の中に組み込まれ、縛られていきます。
そして、支配する側ー支配される側という二者関係ができあがることになります。
でも、支配する側も、支配される側が存在しないと自分たちが成り立たないという点で、絶えず支配される側に依存しています。
支配する側も、支配される側も、ともに二極対立的な価値観の中に取り込まれているという点では、不自由です。

では、実際に、どんな感覚の時に、私たちは人の権力に支配されているのか。

それは、「~させられている」と感じる時です。
他にも「~された」、「誰々のせいでこうせざるをえなかった」と感じる時です。

このような感じは、自分が相手に対して”受け身”の時に生じる認知的反応です。
もう少しいえば、被害者的になっている時です。
もっと率直に言えば、今の自分の状態の責任を、相手にとらせようとしている時に出てくる言葉なのです。

被害者でいるということは、ある意味楽なのです。
自分が今不幸なのは、自分ではない誰かのせいなのですから。
でも、本当はとても苦しいのです。
だって、自分を自分で無力な存在として認め、貶めてしまっているからです。

では、その被害者から抜け出すには、すなわち権力から解放されるには、どうしたらいいのか。
それは、言葉のレベルでは、すべて能動的な言葉に置き換えていくというプロセスを伴います。

つまり「~させられている」を「~している」に、変えていきます。
「~された」のではなく、あくまで相手はただそのような言動をした。
それに対して、「~されることを許した」あるいは「された感を感じた」のは自分です。
すべての行動は、させられたのではなく、自分の決断の上でしたのだ、と、ひとつひとつ確認していくのです。

これは、受け身的な態度が身についている人にとっては、かなりヘビーな作業です。
今の自分のあり様の責任はすべて自分にあるのだ、ということを、徹底して突きつけられるからです。

今、たちまちできなくてもいいから、できるところから、やっていけばいいと思うのです。

ちなみに、やらないという選択は、あまりお勧めしません^^;
なぜなら、あなたはそんな無力な存在ではないからです。


感謝と愛をこめて



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by ramram-yoga | 2018-07-26 22:22 | | Comments(0)
5・6月の読書本
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(2018年1月からの通し番号です)

53.『宇宙の真理が変わるとき』川田薫、山内尚子著
54.『鏡の中の少女』レベンクロン著
55.『鏡の中の孤独』レベンクロン著
56.『アブダクション -仮説と発見の論理-』米盛裕二著
57.『不安こそ宝物』黒川順夫著
58.『沢庵 不動智神妙録』池田諭著
59.『語りかける身体 看護ケアの現象学』西村ユミ著
60.『姿勢のふしぎ しなやかな体と心が健康をつくる』成瀬悟策著
61.『リラクセーション 緊張を自分で弛める法』成瀬悟策著
62.『動作療法の展開 こころとからだの調和と活かし方』成瀬悟策著
63.『松果体革命』松久正著
64.『求道者(ぐどうしゃ) 愛と憎しみのインド』佐々井秀嶺著
65.『ヒマラヤ聖者の生活探求 第1巻』ベアード・T・スポールディング著
66.『ヒマラヤ聖者の生活探求 第2巻』ベアード・T・スポールディング著
67.『実践 イメージ療法入門 箱庭・描画・イメージ技法の実際』福留留美著
68.『心理臨床におけるからだ 心身一如からの視座』目幸黙僊、黒木賢一編著
69.『回想法とライフレビュー その理論と技法』野村豊子著
70.『音の世界の心理学』重野純著


***************************

地震、豪雨と災害が続きました。

皆様のご家族、お知り合いの方など、被害の無いことを、お祈りしています。
また、被害に遭われた方には、心よりのお見舞いと、一日も早い復旧をお祈りいたします。

地元岡山でも大きな被害が出ています。 倉敷にある私の実家は避難指示が出ただけで被害はありませんでしたが、近隣の真備町をはじめ各地で浸水・孤立が相次ぎました。 必要な場所に必要な物品が届きますように。

あの大雨の日々からうって代わり、強い日差しにセミの声。
いよいよ、夏本番ですね。

しばらく更新をお休みしていましたが、元気にやっています。
気まぐれ更新のこのブログですが、また少しずつ更新していきます。


愛と感謝をこめて
(写真は、先月の夏至に撮影した夕空です。)

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by ramram-yoga | 2018-07-09 19:08 | | Comments(0)
不動智神妙禄
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『沢庵 不動智神妙禄』池田諭著

友人に紹介してもらったこの本。
不動智とは、心は四方八方、右左と自由に動きながら、一つの物、一つの事には決してとらわれることのない智恵をいいます。

”総ての物に心を止めないこと”
この言葉が印象に残りました。
人間の心には”本心”と”盲心”とがあり、本心とは、一つの所に止まらずに、総てにのびひろがった心を指します。
それに対して”妄心”とは、何かを思いつめて一か所に固まってしまった心を指します。


「本心と妄心」
たとえば、本心は、水のように常に流動するもの。
それに反して妄心は氷のようなものなのです。
心を一つの事に止めてしまうことは、水を氷らせてしまったようなもので、氷が自由に使えないと同じように、心も自在に働かせることができません。(本文より)


心はどこにも置かない。
そうすれば、心は身体いっぱいに行きわたり、のびひろがっていく。

文中には千手観音(せんじゅかんのん)の例えでそれが説明してあります。
千手観音が、もしその千ある手の中の一つだけに心がとらわれてしまえば、残りの九百九十九の手はどれも役に立たない。
一つの所に心を止めないからこそ、千本の手が皆、役に立つ。
そして不動智というものを会得すれば、それが人間にも可能だというのです。


*****


精神分析には”固着”という概念があります。
固着とは、リビドー(性的欲動)が特定の発達段階に停滞し、その後のパーソナリティ傾向に影響を与えてしまうことを指します。
また、トラウマ理論では、強いトラウマティックな体験を”凍った記憶”というような表現で表されたりします。
これらはまさに、沢庵禅師の言う”心がひとつのところにとどまって氷のようになってしまった状態(妄心)”にあてはまると思います。
苦しみというのは、何らかの考えや記憶を掴んで手放せずにいることから起こっていると、最近感じます。自分の場合でも、患者さんを見ていても。



他にもこんな一文に出会ったり。

此止る心から執着の心起り、輪廻も是れより起り、此止る心、生死のきづなと成り申し候。
(この止まる心から、執着というものが起り、輪廻もここから始まるのです。
 すなわち、この止まる心が、生死のきずなとなるのです。)

輪廻も、止まる心から起こる・・・。
よく考えたらすごいことが、さらっと書かれていたりします。



さて。
Ram-Ram's Roomに新しく本棚がやってきて、先日やっと本が収まりました。
過去のたびたびの断捨離で大分少なくなってしまったのですけれど。

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貸出ノートなるものも、作ってみました^^
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本は色々読みたいと思っても、いちいち買ってると結構高くつきますので、貸し借りし合えたらいいなと思いまして。
Ram-Ram's Room に来て下さる方、読みたい本がどうぞ持ち帰ってお読みください。
偏りはあると思いますが、ツボが合う人にとっては、結構面白い本が揃ってる・・・かも?

みなさまからのおすすめ本も、ご紹介ください^^


愛と感謝をこめて
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by ramram-yoga | 2018-05-18 22:21 | | Comments(0)
あなたの世界の終わり
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『あなたの世界の終わり -「目覚め」とその“あと”のプロセス-』
アジャシャンティ著

なんとも衝撃的なタイトルの本です。
先日、友人に紹介してもらい、昨日読みました。

この本に書いてある「目覚め」とは、それまで”私”と思っていたものが、実は全然違った!という、一瞥(いちべつ)体験のことです。
大抵、私たちは自分のことを自我(エゴ)だと認識していますが、本当の主体はヨーガでいうところのブラフマン(梵)、本書で言うところの「一(いつ)なるもの」なのだということが、強烈な直覚として経験されるのです。

本書によるとその体験は一瞬で終わることもあれば、数日~数か月にわたって続くこともあるのだそうです。
しかし、その一時的な一瞥体験を得たからといってそのまま悟りが定着するというケースはまれで、その後、主体を自我に置いたり「一なるもの」に置いたりと錯綜する時期を得て「定着した」覚醒状態に入るのだそう。


本書がおすすめなのは、とにかく著者の洞察が深く、説明が中立で、丁寧かつ親切であるからです。
沢山の人が一瞥体験を得て、「定着した」覚醒状態に入っていくのをファシリテートしてきた人物だからこその内容です。一瞥体験を一時的に体験した後に陥りやすい状態についても、詳しく書かれていたのも、良かったです。

というのも、私は去年の今頃、主体だと思っていた自分が実は客体だったという体験を突然して(後から考えるとこれが最初のプチ一瞥体験だったと思うのですが)、それから深刻な虚無感に襲われた時期がありました。
それ以外にも、それまで感じたことの無かった感覚が突如として出現したり、ここには書けないような奇妙な体験をしたりと、今振り返ると「あの頃は色々あって大変だったな・・・」と思うような体験をいろいろして驚きっぱなしでした。
それらについても、ちゃんと、この本に説明してありました。

一言で言えば、起こってくる出来事にあまり過剰に反応する必要はなかったようです^^

****

やさしい言葉で書かれていますが、ものすごいことが書かれています。
一回読んで消化できるような内容では、ありませんでした。

”私”が目覚めるのではないのです。
”私”が悟るのでもないのです。
自我は目覚めない。
「一なるもの」が、”私”から目覚めるのです。


(本文より)
・・・
もしそれが本当の目覚めなら、目覚めたのは「自分」ではないことを私たちは知ります。
目覚めが、「自分」”から”目覚めたのです。
スピリットが、エゴとの一体化から目覚めたのです。

エゴは目覚めませんし、「自分」も目覚めません。
そして私たちは「エゴ」ではなく、「自分」ではないのです。
私たちは「エゴ」と自分に目覚めているものです。
私たちは世界に目覚めているものです。
この観点から見れば、私たちはまた全世界でもあります。



愛と感謝をこめて








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by ramram-yoga | 2018-05-01 23:51 | | Comments(0)
3・4月の読書本
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(2018年1月からの通し番号です)

44.『無の精神療法 薬によらない統合失調症の治し方』稲福薫著
45.『最強の栄養療法「オーソモレキュラー」入門』溝口徹著
46.『新訳 原因と結果の法則』ジェームズ・アレン著
47.『これから「正義」の話をしよう』マイケル・サンデル著
48.『思うとおりに歩めばいいのよ』ターシャ・テューダー
49.『新生地球の歩き方』川田薫、はせくらみゆき、山内尚子著
50.『空の扉を開く聖なる鍵』Mana著
51.『カルマからの卒業』はせくらみゆき著
52.『あなたの世界の終わり 「目覚め」とその“あと”のプロセス』アジャシャンティ著


******

1月・2月の読書量に比べ、この落差(笑)
一時期、全く文字が入ってきませんでした。
また少しずつ読めるようになってから、少し出会う本の質が変わってきました。
出会う本は自分に対するメッセンジャーであるという意識が強くなり、内容もよりやさしく、よりダイレクトに、そしてよりストレートなものに変化してきています。

出会うものの変化は、自分の状態が変わったということが分かる客観的なデータとなります。
自分が変われば出会うものが驚くほど変わる。
このことを、もっともっと突き詰めてみたいと思っています。

“こうなるべき”みたいな理想像がある訳では、どうやらないのではないかと思います。
それよりもむしろ、世界は私に即時即応しているという真実があるのではないかと思うのです。
(それを実感した時の記事はこちら→ 同時に別の私が存在している
つまり、どうありたいかは、自分で決めればいいのです。
まず、自分で決めることができるのだという感覚を、もっと確かなものにしたいと思います。

植物や鉱物などには、それぞれ固有の振動数があります。
それに対して、人間は振動数の幅がとても広い。
非常に低級な考えや行動をとることもあれば、非常に高尚なものに心を向け、質の高い行為をすることもできます。

だから、いろんな”わたし”が経験ができる訳です。
自分の選択次第で、様々な振動数になり、その振動数と近い対象物と共鳴する。
こんなに自由な生き物って、いるでしょうか。
自由だからこその苦しみや行き詰まりもある。
でも、それも人間だからこそできる経験。

さて。
今日から、意識的に振動数を変えていくことにチャレンジしてみます。
具体的に変えることは、身体に入れるもの(正確には入れる時の意識)と、発する言葉(正確には振動)です。
どんな展開になるかは、お楽しみ。



感謝と愛をこめて


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by ramram-yoga | 2018-04-30 00:22 | | Comments(0)
2月の読書本
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25.『自己組織化する宇宙:自然・生命・社会の創発的パラダイム』エリッヒ・ヤンツ著
26.『御力(みりょく)』葉室頼昭著
27.『知られざる自己への旅 私の中の私を探して』エドワード・クライン著
28.『悪魔を出し抜け!』ナポレオン・ヒル著
29.『自分の中に毒を持て』岡本太郎著
30.『タテ社会の人間関係 単一社会の理論』中根千枝著
31.『先知先哲に学ぶ人間学』渡部昇一著
32.『幸福論』ヒルティ著(再読)
33.『つきあい方の科学 バクテリアから国際関係まで』R.アクセルロッド著
34.『改訂新訳 転生の秘密』ジナ・サーミナラ著
35.『努力論』幸田露伴著
36.『ポジティブ心理学の挑戦 "幸福から持続的幸福へ"』マーティン・セリグマン著
37.『「きれい」を引き寄せる美容瞑想』宮崎なぎさ著
38.『人生乗り換えの法則』宮崎なぎさ著
39.『いざ高次元世界へ -精神文明の夜明けに-』周藤丞治著
40.『クリエイティブ資本論 新たな経済階級の台頭』リチャード・フロリダ著
41.『心が楽になる ホ・オポノポノの教え』イハレアカラ・ヒューレン著
42.『一人称研究のすすめ 知能研究の新しい潮流』人工知能学会監修
43.『サーチ・インサイド・ユアセルフ 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法』チャディー・メン・タン著


※2018年1月からの通し番号です。


今月も、本との出会いが本当に楽しかった。
ほとんどが、誰かが紹介していた、あるいは知人に直接紹介していただいた本です。
中でも印象に残ったのは、ヒルティ著『幸福論』(再読)と、幸田露伴著『努力論』でした。
2冊とも、今は亡き渡部昇一さんがご著書『先知先哲に学ぶ人間学』の中で紹介されていた本です。
本を読むと、その方の世界観が垣間見えるのが面白い。
尊敬する渡部昇一さんの人格形成の軌跡が垣間見えるようでした。

幸田露伴の『努力論』は、文体が難しく最初は?の連続でしたが、読み進めていくうちになんともいえず気持ち良くなっていくのです。
気持ちいいといっても、単なる五感としての快感とは違って、奥行きと味わいのあるものでした。
言葉がトントンとリズムよく入り、理性ではない脳の部分が活性化していく。
そして、知らず知らずのうちに、幸田露伴の精神が身体の奥深くに打ち込まれていきます。
日本語そのものの持つ力を感じました。

すべての知識は、すでに自分の中にあるのだと思います。
だから、本を読むということは、外側にある知識を取り込む作業なのではない。
本という対象化されたものを通して、自分の内側にある膨大な貯蔵庫の一角に光を当てていくようなイメージを持っています。

今外側に見ているものは、すべて自分のあらわれなのですね。
本や知識だけではなく、外側にみる美しいもの、清々しいもの。
素敵な人や自分には無いものを持っている人も。
すでに、それらすべてが自分の内側にある。
ただ、外側を通して自分を観ている。

さて、3月はどんな出会いが待っているでしょう^^



感謝と愛をこめて




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by ramram-yoga | 2018-02-28 18:27 | | Comments(0)
自己組織化する宇宙
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『自己組織化する宇宙』エリッヒ・ヤンツ著

すごい本に出逢ってしまいました。
読み進める度、出てくるのは感嘆詞。
読み始めてから読み終わるまでの3日間、何をしていてもこの本のことが離れませんでした。
真理について、宇宙の進化を切り口に、論理的かつ芸術的に、展開がなされていきます。

まずこの本は、水道の蛇口から出る水の形態について触れるところか始まります。
蛇口をひねり、水を出すと、はじめ水の流れは滑らかで、断面は完全な円形、色も透きとおっています(層流)。
ところが水圧を上げると、水の様相が一変します。
水はよじれ、動的な構造がそこにあらわれます(乱流)。
しかしさらに蛇口をひらくと、水流はまたも突然、別の乱流構造に変わります。

この変化は、はじめは秩序だっていた水の流れが、無秩序になってしまったのか、と、捉えられるかもしれません。
ですが著者は、そうではないといい、次のように続けます。


実は乱流とは、より高次の秩序が支配する状態なのである。


そして、こう続けます。

こうして、しばしば引き合いに出される「成長の限界」なるものが、動的構造の進化によって乗り超えられ、新たな構造のなかで限界が押し拡げられていく。
ゆらぎが大きく育ち、ある臨界規模を超えると、どのような構造も、新しい体制へと移行していく。

つまり、プロセスの展開に従って、いくつもの構造が次々と現れていくのです。
このように、進化とは常に不安定性や不確実性 ー本著ではこのことを「ゆらぎ」と言うー を内在し、その「ゆらぎ」そのものが進化において決定的な役割を果たすというのです。
そして、そのプロセスによって、宇宙そのものが、ますます生命化し続けている、と。
絶対安定な状態に到達することは、決してないのです。

このプロセスは、広い意味での生命そのものであると見なすこともできるだろう。
生命は、つねに先への進んでいく。

逆に、新規性を犠牲にして確立や安定性が最大化された時、それらのシステムは平衡に向かい、それは遅かれ早かれ死を迎える、と。

そして、このような自己組織化のダイナミズムについて、著者はこう述べています。

システムの自己組織化ダイナミクスをシステムの心と呼ぶとすれば、われわれはむしろこう言うべきかもしれない。
神は創造主ではなく、宇宙の心なのだ、と。
つまり、神は神自身がつねに変貌を続ける進化のシークェンスの中で、繰り返し繰り返し自己を放下する。
進化のプロセスに働く不確定性や自由意志によって導入されるあらゆる危険を犯して、神は放下する、というのである。
したがって、神は絶対ではなく、神は神自身を進化させる。
神が進化なのだ。

*******

この本をご紹介してくださったのは、今年度ゼミで教わった京都大学の広井良典先生です。
ゼミでは毎週のようにレポート発表をしたのですが、そこでの体験が忘れられません。
自分の考えをまとめ、あのゼミの場で発表する。
そして、いただいたコメントを持ち帰ってまた考える。
考えて考えて、その過程で時々、思考の飛躍が訪れ、今まで到達したことのないような境地が、開けていきました。
ゼミが終了してしまった今、私は自分がある種の禁断症状のような、渇望の状態にいることを感じています。
あのピカッとするような閃きと共に体感する、言葉では言い表せない感覚を、もう一度味わいたい。
そう思っていました。

それに近いことを、著者が述べていたので、そこも引用。

真の対話というものは、手持ちの知識を交換しあうわけではない。
それ以前にはこの世界に存在しなかったような新しい知識を、積極的に組織化していくのである。


そうそうこの感覚です。
まったく新しいものが、生まれていく。
そこに奥深い快感と魅力を感じるのは、私という生命そのものの中に、著者の言うところの”神の心”が内包されているからでしょう。
つまり、常に新規性を求め、さらなる高度な組織化に向かっていく進化の流れが、私という存在の根底に不可分にあるのです。

この本を読むことで、そのなんとも魅力的な、エクスタシーともいえる状態に入っていたのでした。


愛と感謝をこめて

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by ramram-yoga | 2018-02-02 22:37 | | Comments(0)
1月の読書本
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1.『懐かしい未来 ラダックから学ぶ』ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ著
2.『エンデの遺言 根源からお金を問うこと』河邑厚徳+グループ現代著
3.『この素晴らしき「気」の世界』清水義久<語り>、山崎佐弓<聞き書き>
4.『あなたは私 私はあなた』清水義久<語り>、山崎佐弓<聞き書き>
5.『テロメア・エフェクト』エリザベス・ブラックバーン、エリッサ・エペル著
6.『シッダルタ』ヘルマン・ヘッセ著
7.『シュタイナー哲学入門 もう一つの近代思想史』高橋巖著
8.『思考は現実化する〈上〉』ナポレオン・ヒル著
9.『思考は現実化する〈下〉』ナポレオン・ヒル著
10.『ヨーガ療法ダルシャナ』鎌田穣、木村慧心著
11.『虐待が脳を変える 脳科学者からのメッセージ』友田明美・藤澤玲子著
12.『インナー・トラヴェルズ〈上〉』マイケル・クライトン著
13.『インナー・トラヴェルズ〈下〉』マイケル・クライトン著
14.『エドワード・バッチ 心を癒す花の療法』ノラ・ウィークス著
15.『愛するということ』エーリッヒ・フロム著
16.『神秘学概論』ルドルフ・シュタイナー著
17.『奇跡の実現』正木和三著
18.『血流がすべて整う食べ方』堀江昭佳著
19.『発想法 創造性開発のために』川喜田二郎著
20.『オープンダイアローグとは何か』斎藤環著
21.『ハイコンセプト 「新しいこと」を考え出す人の時代』ダニエル・ピンク著
22.『腸は考える』藤田恒夫著
23.『SCSKのシゴト革命』日経BP総研イノベーションICT研究所著



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今までは、いつも私の前には憧れている誰かがいて、その人の後ろを追いかけていました。
その人がいいということは丸のみ。
だから、安心だし楽ちん。
どんどん成長できる。
でも、追いかけているかぎり、その人が持っている可能性の枠の外にはどうしても出ることができないということが分かってきました。
その人の限界イコール私の限界になってしまう。
それって、ちょっとつまらないなぁと思うようになってきました。

だから今年は、誰かの後ろについていくのではなく、自分で道を創り出していく年にしようと思っています。
そのための一つのワクワクする取り組みとして、本を読む。
本との付き合いは、ものすごく面白い。
本自体は固定しているけれど、でも本との付き合いは、まるで生き物とのやり取りのように、いつも生き生きとしています。
「今自分に必要なものは何だろう」とか「こんなことについて知りたい」等、なんらかの問いかけを頭の隅において本を読むとき、必ずと言っていいほどその問いかけに対する返答が本の中に出てきます。

だらだら読むということはせず、本を開く前に深く呼吸をして、スーッと集中して、本の中に没頭していきます。
今年も本と、真剣に付き合っていきたいと思います。

そして、楽しくね^^


  愛と感謝をこめて


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by ramram-yoga | 2018-01-31 07:43 | | Comments(0)
12月の読書本
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130.『京都ぎらい』井上章一著
131.『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』渡邉格著
132.『人生を変える「声」の力』山崎広子著
133.『中動態の世界』國分功一郎著

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今年一年間、ブログを見ていただいて、ありがとうございました。
今年ほど、ブログを書く意義を感じた年は、ありませんでした。

私にとって文章を書くということは、瞑想にも似た作業です。
書くことで自己内省し、意識化の範囲が拡大していき、時にそれが飛躍します。
今年は特に、幾度となく飛躍が訪れました。
書くことって、すごいなぁと思いました。
理性的な作業であるにもかかわらず、書くことは理性を超えていく力をも持ち合わせています。

あまり大勢の方に見ていただきたいとか、共感してもらいたいとは思っていません。
誰かに向けて書いているというより、独り言のように、自分の所感を書きたいように書いています。
でも、誰かが見てくれているという意識を持って、書いています。
その証拠に、誰も見ないところには、ここで綴っているようなことは書きません。

何らかのご縁でこのブログを見つけ、読んでくださっている方の存在が、私にとってとてもありがたいのです。
この”見る”という行為には、特別な意味があると感じています。
見る、あるいは意識を向ける、ということは、その対象に光が当たるということです。
あなたがこのブログを読んでくださっているということは、そのことで私の文章、ひいては思考の過程や意識状態に、光が当てられているということなのです。
その光を受けることで、私の認識は深まり、拡大していきました。

今年は、ブログを見てくださっている方がちらほら、ラムラムルームを訪れてくださいました。
患者さんの中にも、ブログを読んでくださっている方がいます。
そういう方との交流が、私にとってこの上ない宝物です。
私が一番率直に考えていることを表現できるブログに、共感してくださっている方々だからです。
ですから、余分な言葉や社交辞令が要りません。
たちどころに深いところでつながることができる感覚があります。
今年交流させていただいた方も、まだお会いできていない方も、来年、どこかでご一緒できますように。

来年は、たくさんの人の意識が大きく変革する年になると思います。
まず、本当に欲しいものは何かを、自分の心に訊いてみてください。
妥協せずに。
あなたが「こうなりたいな」と憧れる人や状況があるとするなら、実はそれは外側にあるのではありません。
それはあなたがすでに有している可能性です。
あなたは、あなた自身の可能性を、外側に見ているのです。
そして、現実にその状況を手に入れることが、可能なのです。
心ゆくまで、享受してください。
そのためには、受け取ることをまず、自分に許可してください。
一度しかない人生です。
本当に欲しいものをしっかりと見定めて、全力でそれを求めてみてください。

手に入らないことへの言い訳をやめて、心の底から本当に欲しいものを全身全霊で求めた時、それまで見たことの無かった新たな世界が拓けていきます。
今まで自分で作っていた限界を超えて、新たな世界を見てみませんか。
来年は、みなさんと共有できるいろいろな場を展開していきます。
どこかで、ご一緒できればうれしいです。

それでは、よいお年を。




※写真は今月のラムラムルーム。
 木の葉がすっかり落ちて、冬仕様です。
 冬でも陽がよく入り、ポカポカとあったかいです^^


  心から愛と感謝をこめて








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by ramram-yoga | 2017-12-31 04:13 | | Comments(0)