心が洗われるような本に出会いました。
イエローハット元社長である、鍵山秀三郎氏の「凡事徹底(ぼんじてってい)」という本です。
鍵山氏は社長に就任してから一日も欠かすことなく、誰もが一番嫌がるトイレ掃除を毎日徹底してされていたそうです。
“才能のない私自身がこの世の中を渡っていくためには、悪いことをするか、あるいは、徹底して平凡なことをきちっとやっていくかのどちらかしかありませんでした”
というような文章の端々にも謙虚さを感じさせられ本当に偉大なお方だなと思います。
本の最初には「鄙事(ひじ)多能」という言葉が紹介されています。
・・・世の中の人はだれでも特別になりたい、人より頭一つでも抜きん出て特別な人生を送りたいと思うものだ。
これは人間だけでなく、犬でも猫でもそうで、同類の中で特別でありたいというのが動物の本能である。
しかし、実は世の中に特別なこととか特別なものは何もないのだ、と。
それより大切なのは普通の人たちが雑事として扱う簡単なことをいかに極めていくかが大切である。
例えば、朝起きたら布団をたたむとか、掃除をするとか、そういった身辺の雑事に対していつも多能で、器用であれ、と。
難しいこと、大きいことにばかり気をとられるのではなく、日常の何気ないことに光を当てて大切にする鍵山さんのお人柄を感じます。
そして、何気ない出来事をもっと楽しめそうな気がしてきます。
今朝、片付けや掃除をいつもより心を込めてやってみました^^
sachie