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一点集中、みるみる
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先日29日は、沖縄でいなふくクリニックを開業されている、精神科医の稲福薫先生の大阪での治療・体験会に行ってきました。
この会に行こうと思ったきっかけは、先生のご著書である『無の精神療法』を読んだことです。
稲福先生によれば、すべての精神病は、親の不調和波動に影響されて起こっています。
ですから、病気を治そうと思えば、まず本人か、本人にかかわる誰かがその不調和波動から抜け出すことが必要であるということです。
医療者自身が不調和波動から抜け出した状態で、病の人を見る。
そうすることで、精神病は必ず治すことができるのだと。
これには、衝撃を受けました。

また、文章もさることながら、たびたび登場するイラストにも衝撃を受けました。
そこには、不調和波動に侵されている人と、そこから抜け出した人のイラストが何度も登場するのですが、見るだけでドキっとするのです。
まさに、不調和波動に侵されている人のイラストは、普段かかわる患者さんの悩み苦しむ姿そのものであり、自分が悩み苦しんでいる状態の時そのものであったのです。
この先生は、病というものの本質を見抜いておられるのだな、と思いました。

その後、今年に入って脳梗塞で死をさまよった後、生還され、いよいよ確信が深まったという稲福先生。
先生によると、私たちの正体は、”ぽっかり穴”なのだそうです。
すべての苦しみは、私たちが”個人”だと思っていること。
苦しみから抜け出すには、ぽっかり穴を見つめ、そして、最終的に自分がぽっかり穴そのものであったことに気づく以外にないのだ、ということです。
それが本当なら、ぽっかり穴を見てみたい。
そしてできることなら、そのぽっかり穴そのものであるという体験をしたい。
そんな思いで、今回の治療会に参加しました。

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名前を呼ばれ、診察ルームに入ると、初めて見る稲福先生の顔は何とも優しく、ひと目見て深い親しみを感じました。
今回、個人的要望として、「ぽっかり穴を見る、ぽっかり穴そのものになる」ことと、「日々出会う患者さんの苦しみをどうしたら解消できるかを知りたい」ということを紙に書き、先生にお渡ししました。
先生はそれを見て笑顔で、「そうです。できますよ。」と頷いた後、「あなたがこれまで勉強してきた心理学の知識なんて全く役に立たない!」とおっしゃいました。
それを聴いて思わず苦笑いしてしまった私ですが、稲福先生に「あなたもそれが分かってるから、ここに来たんでしょ?」と言われ、「はい、そうです」と素直に返答しました。

そして、”ぽっかり穴”への誘導へ。
「僕の左目を見ておいて、一点集中、みるみる」と言われ、そこをずーっと見ていると、思考が停止して何も考えることができなくなってきました。
「そうそう、それそれ」と、しばらくその状態でいると、「これが、ぽっかり穴」と、言われました。
へっ?こんなにすぐなれるものだったの?
…というのが正直な感想です。
とても懐かしい、そして安堵した感じがしました。

「この状態で、患者さんを見ておくの。
 あなたがただ、この状態でいればいいの。
 あなたがこの状態でいれば、患者さんの苦しみは無くなるから」

と先生に言われ、その後この状態をからだにしみこませるために、別の部屋で20分休ませていただきました。


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あれから、あのぽっかり穴になった時の状態を、繰り返し思い出していました。
そうやって思い返してみると、ぽっかり穴は、初めての経験ではなかった。
幾度となく体験していたような気がする、特に、子どもの頃に。

そして、ぽっかり穴の状態で私を見ている稲福先生のまなざし。
あのまなざしで、今までにも何度も見られたことがあったことを思い出しました。
何よりも…自我意識とは別の、もう一人の自分がこのまなざしで絶えず自分のことを見ていた、ということに気づきました。
もう少し、この感覚を、自分の中で深めていきたいと思います。

*********

稲福先生の治療・体験会は、今度は9月23日にあるそうです。
1回5000円で受けられますので、ご興味のある方は、行ってみられてはいかがでしょう。
ホームページの「治療会のお知らせ」に、詳細が掲載されています。
Facebookでの稲福先生の記事も、かなり頻回に更新されています。

先生によると、ぽっかり穴がどういうものかを一度体験しておくと、今の状態がぽっかり穴なのかそうでないのかを判別することができるから、体験しておくことは大事だ、ということですよ^^



愛と感謝をこめて



by ramram-yoga | 2018-07-31 16:32 | 最近のいろんなこと
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