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その神経(バランス)じゃ、調子悪くもなりますよ
「その神経(バランス)じゃ、調子悪くもなりますよ」
小林弘幸 著

昨年出版され、今年1月に購入した時点で既に7版目となっていたので、かなり売れているのでしょうね。
私たちの生体機能をつかさどっている自律神経をバランスよく保つ配慮をすることで、著者のことばを借りれば「自律神経力(トータルパワー)」を上げ、心身共に健康に生きていくための、今までにあったようで、無かった一冊です。
自律神経のバランスの悪さは具体的にどのように出てくるのか、それに対してどのように対処していくのか。
現代の交感神経優位でオーバーワークになりやすいライフスタイルの、ちょっとした工夫が具体的に書かれているのが多いに勉強になりました。


自律神経のバランスをとるための秘訣を、以下にいくつか抜粋。

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・自律神経はバランスが良いだけではダメ
よく、自律神経は緊張の神経である「交感神経」とリラックスの神経である「副交感神経」とのバランスが大切だといわれていますが、単にバランスがいいだけでは健康とは言えないのだそうです。例えばそれぞれの働きがお互い弱い状態ではバランスがとれていてもだめ。2つの神経が上手く切り替わり、それぞれがしっかりと働く状態がいいのだそう。

・午前中は、ゴールデンタイム
午前中は交感神経が優位に働き、午後は副交感神経が優位になり、アイディアを出したり熟考を必要とする作業をするには適した時間帯。できるだけそのゴールデンタイムを有効に使い、メールチェックや単純作業は午後にまわす。

・交感神経の優位は、2時間しないと元に戻らない
例えば興奮したり、緊張したりして交感神経優位になると、その後2時間は副交感神経が働きにくくなる。つまり、寝る前に興奮したり緊張したりするようなことは避ける。

・仕事との接点を切らさない
休日の過ごし方は、実はとても大切。休日だからといって寝だめをすると、自律神経のバランスは崩れてしまう。また、週末に仕事を完全にOFFにしてしまうと、副交感神経が高まりすぎてバランスを崩してしまう。週末も1時間は行なうことで、週明けの仕事のスタートが非常にスムーズになる。

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他にも、時間が足りないことに対するイライラやあせりへの対処方法、大きな緊張の後に緩みすぎない方法、集中力をいい状態に保つための方法など、とにかく具体的・実践的。
後半には、自律神経を乱さないための心の持ち方にまで展開されていきます。
心の状態が身体に大きく影響を及ぼすかということが、現代医学の中でも通説になりつつあります。

著者の小林氏ご本人が、志・自己コントロール力共にとても高く、無駄が無く非常に効率性のあるお仕事ぶりなのだろうな、と、想像します。
しかし、そんな“デキる”著者にも、自律神経のバランスが悪く、怒らない日はなかったという過去があったのだそうです。
最後には、「調子の悪さ」自己に気づきより成長していくためのきっかけとなる素晴らしいチャンスなのだという内容で締めくくられていました。
著者の実感を通して積み上げられた内容が詰まった、とてもためになる一冊でした。
by ramram-yoga | 2014-01-18 13:55 |
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