人気ブログランキング | 話題のタグを見る
    Ram-Ramのホームページはこちらをクリックして下さい
よいお年を
昨日はとんでもなく長ったらしい文章を書いてしまいましたが、もし最後まで読んでくださった方がいたなら、一緒に追体験をしてくださってどうもありがとうございました。

ところで最近、特に精神医学や臨床心理学の世界では“ナラティブ”という概念がが結構なブームとなっています。
ナラティブとは直訳すると『物語り』。
人はそれぞれ、日々経験する出来事を自分なりに解釈し、自分の人生の“物語り”の一部として、ストーリー性を持たせつつ取り込んでいきます。
つまり、私たちは何かを体験した時、そのことに対して主観的に意味づけを行なっている、ということです。
そして、その意味付けとは不変なのではなく、流動的に変化していくもの。

例えば、真っ只中にいるときは辛く悲しい出来事も、後から振り返ると自分を成長させてくれた感謝すべき出来事だったと捉え直すことがあります。
そして、出来事を解釈し直すことにより、自分の考えが変化し、それに伴って行動が変化し、人生が動いていく・・・。
そんな風に私たちは、語りながら自己を生み出し、そして作り直しながら、“私”という自己を確認し続けていきます。

本当にそうだなぁと、思います。
自分自身の一年を振り返って、あの時のあの出来事は自分にとってああいう意味のあるものだったんだ、とか。
こんな風に捉えていたけれど、実はこうだったのか、とか。
そのような解釈は良くも悪くも、その後の私のあり方を決定付けてきました。
でも実は、それらの出来事の解釈の仕方に、正解があるわけではない。
大切なのは、どのように解釈するかで、自分の行動や世界観、ひいては生き方がどのように変わっていくのか、なのだと思います。

この世界は本当に、不思議。
自分がどのような心でいるかによって、見えてくる景色が全く変わっていきます。
それは言葉を変えれば、自分がどのような世界を観ているかについての責任は、自分にあるのだということです。
これは、来年のテーマとなりそうです。
年明け2日から4日間は、毎年恒例のラージャ・ヨーガの集中修行会に参加するので、瞑想の中で深めてみたいと思います。

それでは、今年はこの記事で更新を終わりたいと思います。

このブログを読んでくださっているあなたが、静かで平安な心の内に、光り輝く新年を迎え入れることができますように。
by ramram-yoga | 2013-12-30 21:56 | 最近のいろんなこと
<< 2014冬季集中行at西宮 亡き祖母と過ごした夏 >>