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健康の伴走者
東京大学名誉教授で医学博士の渥美和彦先生が、今年出されたご著書「医者の世話にならない生き方」で、病気以前の状態である“未病”と上手く付き合っていくために、普段から信頼のおける“健康の伴走者”を見つけておくことを勧められています。
因みに、渥美先生の“健康の伴奏者”は、鍼なのだそうです。

さて、私はというと、最近まで自分がセラピストだからという理由で、自分のことは自分でちゃんとメンテナンスしないと、という変な気負いがあったのですが、今年2月に生まれて初めての鍼灸を受けてからというもの、私にとっての“健康の伴走者”は鍼灸となりました。

「鍼灸」と一言で言っても、実際は様々な理論体系や手技があり、とても一言では表せないのだということが、分かってきました。
(その広大さについては、松田博公先生の「鍼灸の挑戦」という本が、その世界を垣間見させてくれました。)

私が生まれて初めてご縁をいただいたのは、“始原東洋医学”という学問に基づいた鍼灸治療でした。
何せ、この鍼灸を初めて受けたときの衝撃が、すさまじかったのです。
細胞レベルで覚醒していく感覚や、身体より精妙な次元で何かが統一されていくような感覚。
身体の特定の部位がとても熱く感じたり、異常に感覚器官が鋭敏になったり。
受け始めた当初は、自分に一体何が起こっているのか言語化する術もなく、しばらくの間混乱しました。
それと同時に、未知の世界が眼前に大きく開け、自分という生命の中に眠っている潜在的な可能性に気づかされました。
それ以降大体月に2回、継続して施術を受けているのですが、私にとって鍼灸は単に身体的な健康維持だけでなく、自己理解を深め、生命の巧妙さを感じ、自分は個を超えた大きな生命原理の一部分であることを実感させてくれるものです。
・・・と、鍼灸のことを書き始めたら、単行本が一冊書けそうなくらい書きたいことがありますが、またの機会にします。


前置きが長くなりましたが、しばらくいつも診ていただいている先生のところへ行けないので、今日は先生と同じ“始原東洋医学”での施術をされている鍼灸 瑛で、鍼灸治療を受けてきました。
最近疲労感が抜けず、何かにちょっと手助けして欲しい状態だったのですが、瑛の鍼灸師さんの丁寧な診察と施術で、本当に楽になりました。
確かな技術に加え、とても誠実で着実な施術をしていただきました。
身体もその施術に着々と反応し、最近になく心身共にすっきりとしました。
帰り道は重かった胃も肩も軽く、足取りも軽く、心も軽く。

自分を調えておくことって、大切ですね。
by ramram-yoga | 2013-10-04 23:32 | 心身医学・統合医療
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