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不食の時代
今日は、全国健康むら21ネット第5回全国大会in大阪に参加してきました。

全国健康むら21ネットは「愛と慈悲の少食」を提唱した故・甲田光雄医師が創始し、食や生き方に関する啓蒙活動や地域づくりをしている団体です。
大会では、映画「不食の時代」の初上映があり、今回のお目当てでした。
また、最近免疫学の分野では有名な阿保徹先生のご講演などもありました。

「不食の時代」は、脊椎小脳変性症の主人公・森美智代さんが、甲田先生の指示による断食療法を繰り返した結果、見事難病を克服されたドキュメンタリー映画ですが、なんと驚かされるのは森さんの現在の食生活です。
なんと、1日におおよそ80kcalの青汁1杯、それだけ。
それだけで、15年以上も暮らしているのだそうです。
しかも、ご本人はがりがりに痩せているというのではなく肌には艶があり、むしろふくよかとさえ感じさせられるような健康体です。

なぜ、こんな極端に少ない食事で、暮らしていくことができるのでしょうか。
現代医学の視点からでは全く理解することはできませんが、そこに人間の不思議・いのちの不思議があるのだと思います。

「人間の存在はこの肉体ではなく霊的な存在なのだ」
とおっしゃる甲田先生は、食事療法のことを「癖なおし」だ、とご著書の中で何度もおっしゃっています。
病気になるなら、必ずその原因には病気になるような食べ方の癖、考え方の癖がある。
食事療法は厳しいが、何度失敗しても再挑戦を繰り返す過程で、癖がとれ人間が・魂が磨かれていくのだ、と。

不食の時代_a0118928_05919100.jpg私自身は、甲田先生が2008年に亡くなられた後に、先生の存在を知りましたので、直接お目にかかったことはありません。
ですが、何冊か著書を読んでいるうちに、まるで先生に励まされ勇気付けられているような気持ちになってくるのです。
読んでいて何度涙が出てきたことか・・・それほど先生の発する言葉は魂にまで響くような力があります。

それだけ影響力があるのは、先生のさまざまな活動の根本にあるのが、私たち人間・いのちに対する愛だったからなのでしょう。
「食事療法」といってもここまで来ると、生き方や哲学、精神修養の方法と言った方がしっくり来ます。

ヨーガで言うと、食や肉体に関する事々は、「食物鞘(しょくもつさや・アンナマヤコーシャ)」といい、人間の構造の中で最も粗雑な次元とされています。
しかし、より精妙な内的心理器官に働きかけていく入り口として、決してないがしろにしてはならない大切な分野です。

今、メタボリックシンドロームや生活習慣病、ダイエットなどの言葉がよく聞かれるということは、それだけ食欲のコントロールが難しいということ。
そのような時代にあって、今、甲田先生の提唱する「愛と慈悲の小食」の理念が一石を投じつつあるのでは。
そういう私も、よく食欲に振り回されていますが・・・特に甘いものに^^;

不食の時代」は、今年秋よりロードショーされるそうです。



sachie
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by ramram-yoga | 2010-04-24 23:48 | 最近のいろんなこと
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