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Day14:聖地ティルタプリにて その1
5月31日。
28日間のこの旅も、折り返し地点となりました。
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4:45起床、6:00ベッドティー、6:30~9:00ヨーガ行を行いました。

ここ聖地ティルタプリでのヨーガ修行は、このチベットを訪れる一番の目的でした。
この地は、私達の師匠であり今は亡きスワミ・ヨーゲシヴァラナンダの師匠であったアートマナンダ大師が修行をされていた場所です。

a0118928_9535097.jpg今日のスワミの講話は、言葉の暴力についてでした。

もし自分を傷つけるような言葉や侮辱するような言葉を言う人が現れたら、その人を歓迎しなければならない。

その人は、自分の欠点や未熟さを気づかせてくれる、いわば光を与えてくれる人、なのだ。

また、こちら側は敵対心を持って攻撃してくる人に対して、言葉の上での暴力を奮ってはならないだけではなく、心の中までも暴力的な考えを持たないように制御しなければならない。

このような教えは私にとってとてもタイムリーであり、普段の自分の言動を瞑想で振り返りました。

11時過ぎからプージャ。
すぐ右上の写真がプージャをする時のアグニ(火)と、奥の写真はスワミ・ヨーゲシヴァラナンダ大師です。

a0118928_1056234.jpg昼食の後、15時頃からは温泉タイム。

なんとこのティルタプリには、天然温泉が湧いているのです。

温泉の周りは視界をさえぎるものが何にもないので、ポーターさんたちが小さいテントをいくつか建て、お湯を汲んできてくださいました。

テントの中で1人20分ずつ体を洗いました。

結構冷たい風が吹きこむ中大急ぎのお風呂タイムでしたが、何しろ1週間ぶりのお風呂で、天にも昇るような気持ちよさでした。

その後も、ポーターさんたちが温泉を掘ってバスタブを作ってくれたので、そこでみんな子供みたいにはしゃぎながら、足湯や洗濯などをしました。

a0118928_114264.jpg中には、すっかり首までつかっている方々も・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


楽しく気持ちのいいひと時の後、6:00~瞑想タイム。

今朝にひきつづき、お師匠様の講話のテーマは「感情の制御」についてでした。

この瞑想では、私は数日前から自分に出てきた問題と向き合いながら祈るようにして座っていました。

突然、どーんと、言葉が胸に響いてきました。
見えていた白い光が目の前いっぱいに広がり、優しく私を包み込んでいました。
あれはきっと、お師匠様だったんじゃないかな、と思います。
まるで目の前に座っておられるかのように、スワミジの存在を感じました。

最近ずっと波立っていた心が静まって、また平安が戻ってきました。

こんなに温かい光を感じさせるように導いてくださった木村先生とスワミジに対し、感謝の涙があふれてきました。



(つづく)


sachie
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# by ramram-yoga | 2010-07-20 00:09 | チベット聖地巡礼2010
Day13:カイラス巡礼を終え、聖地ティルタプリへ
5月30日、6:00起床。
テントから出ると、昨日の激しい風はすっかり止み、空は晴れ渡って月がきれいに浮かんでいました。

昨日の不調は、夕食抜きと早寝とSさんからいただいた生姜湯のおかげで、すっかり良くなりました。
ドクターの言ったとおり、疲れていただけだったようです。

a0118928_2314854.jpg7:00ベッドティー、8:00朝食の後、9:15キャンプ地を出発。

カイラス巡礼も今日が3日目の最終日、山場は越えたのでみんなの雰囲気も少し緊張感が抜けて、各自ラバに乗ってパッカパッカと進みだしました。

巡礼中は、結構孤独です。
いろいろなことについて思いをめぐらすには、十分な時間がありました。

実は私はこのチベットの高所に来てから、あることがずっと心にひっかかっていました。

それはびっくりするようなことで、もう何年も前に解決したはずだった自分の中の問題が、ここに来てむくむくと頭を出してきたのです。

「自分にはまだ、こんなところがあったんだなぁ」と、自分の残存印象の深さを思い知りました。

日常の生活を送っていてはなかなか気づかない自分が、この環境によって引き出された。

ヨーガ行者は、わざわざ過酷な環境に身をおくことで自分に“打撃”を与え、日常の生活を送っているだけでは気づき得ない残存印象を引き出していた、といいます。
その意味が体験を持って分かったような気がしました。

前の日の晩、テントで一緒だったKさんにそのことを話すと「どうして自分のその部分を“嫌”と感じてしまうのか、調べてみたら?」と言ってくださったので、巡礼中ずっとそのことを考えていました。

a0118928_23285759.jpg巡礼中はとても静か。

聞こえるのはただラバの足音、そして荷物運びのヤクの首につけてある鐘の音が、自分の意識が内側へ向くよう優しく誘ってくれているかのようでした。

祈りのような、瞑想をしているような、内観をしているような、不思議ででもとてもいい時間でした。


・・・私は以前から出家する僧や世俗を離れて修行をするヨーガ行者に強く憧れていました。

しかし、このような世俗から離れた場所にあってなお、俗事のことに捉われる自分に気づいたとき、きっと私はこの身を聖地と呼ばれる場所に置き、一人修行しようとしても、目的は遂げることはできないだろう、と感じました。

実際、過去に多くの出家行者たちが、その孤独な修行生活に耐えることができず、途中で断念して世俗に戻ってきたそうです。

その中で自分の信念を貫き続け、悟りの境地に達した歴代の聖者と呼ばれる方々の偉大さを思い知りました。

それと同時に、私がこの時代に、この日本という国に生れ落ちたことについて、自分なりに納得できたような気がしました。

その中で、変わり行くものではなく、不変なるものに心を結び付けられる、そんな自分でいたい、と思いました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


a0118928_005864.jpgカイラス巡礼はお昼過ぎに無事終わり、そこから車を2時間走らせて聖地ティルタプリへ。

今回の旅で、このティルタプリでの修行が一番の目的でもあります。

ドゥルグン寺に立ち寄った後、ティルタプリのキャンプ地へ向かいました。



(つづく)


sachie
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# by ramram-yoga | 2010-07-19 06:57 | チベット聖地巡礼2010
Day12:カイラス巡礼2日目・ドルマ峠をパス
5月29日。
6時ベッドティー。
緯度からすると実際はまだ4時くらいの時間なので、辺りはまだまだ暗く、おまけにものすごい風です。

そんな中、6:30~30分ほど瞑想をしました。
カイラスに向かい、歴代のヨーガ行者方に感謝の思いと、真理へと向かうために私達の感性が養われ研ぎ澄まされますようにという思いを込めて・・・
吹き荒れる風の中、心は不思議なほど静かで、この時の瞑想はとても印象に残っています。

瞑想後、7:00朝食、8:00にキャンプを出発です。
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今日は、カイラス巡礼路で最も高いドルマ・ラという峠に向かいます。

a0118928_2114118.jpg昨日の平たんな道とは打って変わり、ごつごつした坂道をどんどん登っていきます。

ドルマ・ラに向かう途中からラバを降りて、歩いてみました。

歩いている場所の標高はすでに、5,000mを超えています。

それまで4,000m級の山を高所順応で登っていたときとは、格段に違う苦しさ。

すごくしんどくて、胸が割れそうでした。

でもそのしんどさの中に溶け込んでいくようにしてひたすら歩く。

すると、不思議といいようの無い気持ちよさに満たされていきました。

そして、ドルマ・ラ(5,650m)頂上にたどり着きました。

ここで、日本から持ってきたタルチョをくくりつけました。
タルチョとはチベットの旗ですが、この旗にヨーガ仲間や一部のヨーガクラスの生徒さんにお願い事を書いてもらい、それを大事に持ってきていました。
抜けるような青空の下はためくタルチョを見て、そういえば日本を出発する前、ヨーガ仲間のMさんが「願いを書いたタルチョが青空にはためくのが見えた」と言っていたのを思い出しました。

そのタルチョが、現実に私の目の前で青空にはためいていました。
チベットでは、風がお経や文字を読む、と言われているそうです。

a0118928_22218100.jpgみんなが心を込めて書いたタルチョ。

その思いがカイラスの抜けるような青空に解き放たれてカイラスに届いた、と確信した瞬間でした。

それと同時に、みんなの気持ちが私にも伝わってきて、感動の涙が止まりませんでした。

どうぞみんなの祈りが実現しますように、とお祈りをしました。

このドルマ・ラでの時間は、この旅で最も忘れがたく感動的な時間のひとつとなりました。


ドルマ・ラを無事パスして、今度はラバには乗らずひたすら下り坂。
心臓破りの登りとは違って下りは楽チン、スタスタと降りていきます。
まもなく雲行きが怪しくなり、雪が降り始めました。
改めてドルマ・ラで晴天に恵まれた幸運をかみしめました。

キャンプ地に着くと、風の吹き荒れる中ポーターさんたちがテントを立ててくれました。
テントが立つまでの間、私達は風を避けるため岩陰に寄り合って待ちました。
その光景は集団で寄り添って眠る羊の群れを連想させました。
強風と寒さの中、みんな疲れ果ててうとうと・・・。

私もどなたかによかって少しだけ寝ました。
夢の中で、私はあったか~い温泉に入っていました。

しかしその至福もつかの間で、目が覚めるとまたお風呂もない荒野の風に吹きさらされていたのでした(笑)

しばらくして無事にテントに入ることができました。

体がほてって熱っぽい感じがするので熱を計りますが、平熱。
ネパール人のドクターに看て貰うと、無事にドルマ・ラを超えれたからきっとホッとして、ちょっと疲れが出ているんだよ、ということだったので、夕食を抜いて早めに寝ることにしました。




(つづく)


sachie
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# by ramram-yoga | 2010-07-18 04:52 | チベット聖地巡礼2010
Day11:カイラス巡礼1日目
5月28日、6:00起床。
7:30ベッドティー、8:30起床、9:30宿泊していたダルチェンを出発し、ランドクルーザーに乗ってカイラス巡礼の出発地点に向かいます。
出発地点にはダルチェンから30分も走れば着きました。
カイラス山をバックに記念撮影を撮りましたが、ちょうど雲に隠れて見えません。
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カイラス巡礼のことを「コラ」といいます。
コラでは、カイラス山を右手に見ながらぐるっと一周まわります。
元々高所に住み強靭な肉体を持ったチベット人巡礼者たちは、スタスタと歩いて1日でコラを終えますが、高所に居るという時点ですでに消耗の激しい私達はラバという馬に乗り3日間かけて周りました。

a0118928_22253092.jpgラバというのは、馬とロバの掛け合わせた馬で、馬の従順さとロバのタフさ両方を持ち合わせた優れた馬としてチベットではとても重宝されています。

巡礼者のために、近くの村から交代でラバを何頭かずつ送り出す決まりになっているそうです。

お弁当を食べて12時過ぎ、私達と馬子さんとの引き合わせが始まりました。

a0118928_22303167.jpgその引き合わせが面白く、「くじ」を引き、引いた番号のラバと馬子さんに、最後までお世話になります。

馬子さんは、一度決まった人以外はコラが終わるまで他の人を乗せることを嫌がるので、この引き合わせは案外慎重に行われます。

馬子さんとしては、自分のラバのためにできるだけ軽い人を乗せたい。

私達も私達で、暴れ馬だったらどうしよう・・従順な馬だったらいいな、と少しそわそわ。

そんな気持ちのせめぎあいの雰囲気が漂う中、無事に各メンバーとラバとの組み合わせが決定しました。

a0118928_22365748.jpg私はを担当してくれるのは、まだ10代の女の子のラバに決まりました。

女の子の名前はチチュ、ラバの名前はコラ、です。

周りの人に手伝ってもらってラバによじのぼり、パッカパッカと揺られながらのカイラス巡礼が始まりました。

上の写真にもありますが、万が一落馬した時のために、みんなヘルメットをかぶって工事現場の人みたいです笑。

パッカパッカとしばらく進むうちに、私のラバが結構なおてんば娘ちゃんだということが分かってきました。

a0118928_22462041.jpg急に列から外れて水を飲みに行ったり、道草を食べたり、かと思えばじっと動かなくなったり・・・。

馬子の女の子がまだ若いせいか、あまり素直に従おうとしません。

最初のうちはラバの予想外の動きにずり落ちそうになったこともありましたが、まもなくすると慣れて、リラックスして風景を楽しむ余裕も出てきました。

途中風も強く、雪がちらつくこともありましたが、おおむね天気は崩れることもなく、無事に1日目のキャンプ地である北斜面にたどり着きました。

たどり着いてしばらくすると雲も晴れ、カイラス山がきれいに姿を現しました。
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その様に、ただただ圧倒されました。
こんな秘境にそびえているにもかかわらず、昔から聖なる山とあがめられているだけの理由がわかったような気がしました。

北面からカイラス山がこんなにきれいに見えることは珍しいそうです。
近くまで登っていき、五体当地をしました。

夕方になるとものすごい風。
テントが飛んでいってしまうのではないかと思うほどです。

a0118928_23058.jpg標高は4,900mです。
どなたかがもってきてくださったおっとっとの袋も、ぱんぱん!

そして、コラの間は、2人一組でテントに泊まります。
一緒になったKさんといろいろとお話をしながら、夜が更けていきました。


(つづく)


sachie
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# by ramram-yoga | 2010-07-17 00:00 | チベット聖地巡礼2010
Day10:マナサロワールでの沐浴、そしてダルチェンへ
5月27日。
写真はマナサロワールのキャンプ地から見えるカイラス山です。
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5:00起床、6:30ベッドティー。
7~9時ヨーガ行。
サガに次いで今回が2回目の行です。
お師匠様の講話を聴いた後、今日は諸感覚器官に惑わされない純粋意識(チェータンヤ)について瞑想をほどこしました。
朝は川が凍ってしまうほど寒いのですが、やがて朝日がお師匠様の写真を照らし、とても美しい光景の中での瞑想となりました。

a0118928_15575185.jpg行の後、朝食。

食事テントの中は、こんな感じです。

過酷な旅の中少しでも和やかで楽しい雰囲気を、との計らいなのか、テントの中は「おでん」や「営業中」などとてもにぎやかです(笑)

また食事時にはいつも、ipodから木村先生セレクトのジャズやカーペンターズが流れ、これらの音楽も今回の旅のいい思い出になりました。

思い出の音楽といえば、もう2つあります。

ネパール人のポーターさんとチベット人のタクシードライバーさんたちとお別れをするときに向けて、毎食時歌って練習をしていた「北国の春」と「昴」です。

この2曲もチベットの思い出の曲となりました。

それにしても、チベットとこの2曲、かなりミスマッチです。


13:00昼食の後、14:30~マナサロワール湖のほとりにてプージャを行いました。

a0118928_1691277.jpgこのプージャで、木村先生に一年前に亡くなった祖母の遺骨を清めていただきました。

その日は抜けるような青空で、白い砂浜と、木村先生の白い衣装と、祖母の白い骨が太陽に照らされてとても眩しくて、その中で先生が祖母の遺骨にマナサロワールの聖水をかけながら大事に大事に清めてから湖に散骨してくださいました。

私はそれを見ながら、祖母の存在が無限に広がっていくような感覚を覚え、感動の涙が止まりませんでした。

私の魂も昇華していくような言葉には表し難い歓びを感じ、このマナサロワールでの時間は一生忘れがたい体験となりました。

続いて、マナサロワールでの沐浴。
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水着に着替えて湖に入ったのですが、入ってみてそのつめたさにびっくりしました。
一歩足を踏み入れるごとに、身を切られるような冷たさで声も出ません。
それと同時に母なる大海原にわが身が包み込まれていくような気がしました。
頭まで3回つかって身を清めましたが、息もできないほど冷たく正直お祈りどころではありませんでした・・・。


さて。
沐浴を終えてテントに戻ると予定が急遽変更し、マナサロワールにもう一泊する予定だったのが今日ダルチェン(カイラスのベースキャンプ)に向かうことになりました。
何でも、次の日になるとインド人の巡礼者団体が90台のランドクルーザーで360人もやってくるらしく、そうとなるとカイラス巡礼中に乗るラバの確保が困難になるとのこと。

私達のチベット人ガイドのカンソンさんがラバ確保の交渉に出かけ、(多めのお金をちらつかせて)無事私達の人数分を確保して帰ってきてくれました。
若干29歳のカンソンさんですが、日本語も堪能でとても頼もしいガイドさんです。

大急ぎで荷造りをし、テントをたたんでマナサロワールを後にしました。

a0118928_16341793.jpgダルチェンには宿泊施設があり、私達はそこに一泊して次の日から3日間かけてコラ(カイラス巡礼)することになります。

宿泊施設には毛布がありますがとてつもなく埃っぽく、結局持ってきたシュラフで寝ました。

トイレも部屋にありましたが何と鍵がかかっていてドアが開きません(なぜ?)。

なのでトイレは結局、外にポーターさんたちが建ててくれたトイレテントでしました。

そんなこんなでしたが風がない分、テント暮らしが長かった私達にとってはちょっとほっとできる一夜でした。

a0118928_16415788.jpgダルチェンからはカイラス山が目前です。

その日の夜は晴れ渡った空に満月が浮かびました。

言い伝えによると、満月の夜の午前0時に、カイラス山頂からマナサロワールに一筋の赤い光が指すのだそうです。

そしてシヴァ神がカイラス山よりマナサロワールまで降りてきて水浴びをするのだとか。

満月の光に照らし出されたカイラス山は幻想的で、しばらく見入ってしまいました。

今思い出してもあの夜は、何か不思議な夢を見ているようなひと時でした。




(つづく)


sachie
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# by ramram-yoga | 2010-07-16 00:01 | チベット聖地巡礼2010