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カテゴリ:本( 77 )
8月の読書本
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46.「医学概論とは」 澤瀉久敬 著 誠信書房
47.「僕のフォーカシング=カウンセリング―ひとときの生を言い表す」 池見陽 著 創元社
48.「愛しすぎる女たち」 ロビン・ノーウッド 著/落合恵子 訳 中公文庫
49.「中村雄二郎全集Ⅶ 西田哲学」 中村雄二郎 著 岩波書店


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8月初旬で集中講義を含め大学院の前期の授業が終了し、夏休みに入りました。
夏休みに入って少し時間に余裕が出てくると、前期のうちに溜まりに溜まっていた読みたい本の数々を、片っ端から読破していきたいという思いがむくむくとわいてきました。

・・・先日、約4年ぶりに海外に行ったのですが、海外に行くと、日本にいてはなかなか見えにくい自分がみえてきます。
10年前、まだ20歳そこそこだった頃、私の目は外へ外へと向けられていました。
日々の日常がこの上なく退屈なものに思え、いつも、ここではないどこかへ向かおうと、刺激とスリルを求めていたような気がします。
そして、その頃、とても魅力的に思えて仕方なかったのが、海外でした。
異国の地に足を踏み入れるだけでゾクゾクしました。
そこには現地の人にとっての日常がありましたが、私にとっては非日常で刺激的、でした。

しかし、今回インドネシアに行き、1日あったフリータイムでお土産を買った後、「静かな場所で本が読みたい」と思った自分に我ながら驚きました。
数年前の私なら、一分一秒を惜しんでダウンタウンに飛び出していったのに。
今の私にとって、何が起こるかわからないような魅惑的な世界は、本の中にあります。
特に、偉大な魂の残した本は、こちらの生命力が足りないと圧倒されてしまい、読みきることができません。
ある意味いのちがけ、真剣勝負という気がしています。
海外で一人、旅するのが生命力の動的側面だとすれば、読書は静的側面が必要だと感じています。

今の自分の状態も、また変化していくのかもしれません。
なにしろヨーガによれば、汲めども尽きぬ智慧の宝庫は、他のどこでもない、自分の内側にあるのですから。


(ふと中古本のカバーの言葉が目に留まりました。
 「人生の至福は読書に在り」
 明治~昭和を生きた小説家、永井 荷風氏の言葉だそうです。)
 
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by ramram-yoga | 2014-08-31 00:51 | | Comments(0)
僕のフォーカシング=カウンセリング
『僕のフォーカシング=カウンセリング -ひと時の生を言い表す』
池見陽 著 創元社


大学院の集中講義で、日本におけるフォーカシングの第一人者である池見陽先生の講義を受けましたが、とても面白かったです。
フォーカシングとは、臨床心理学における三大潮流のひとつである人間性心理学の中に位置づけられ、ユージン・ジェンドリンによって体系化された技法ですが、今回初めて実際に体験することができました。

人の中に精神の構造があると仮定する「局所論」を提唱し、そしてその精神を対象として分析を行っていこうとする立場をとるフロイトの精神力動論とは対照的に、ジェンドリンはむしろ自己や自我と呼ばれるような概念が生成されてくるこころの過程(「プロセス」)に注目したのだそうです。
池見先生はご著書の中で「こころは分析するのではなく、言い表すことなのだ」と書かれていますが、フォーカシングもまさに、今自分に起こっていることに注目(フォーカス)していきます。

授業中に、池見先生のライブ・セッションも拝見しましたが、そのなんと丁寧なこと。
全身で、フォーカサー(セッションを受ける人)に意識を向け、フォーカサーの体験を共有しようとしていきます。
言語のやりとりはゆっくりと、漂う雰囲気も開放的でリラックスしたものなのですが、その一方で、すさまじいまでの先生の気迫も感じられました。

フォーカシングでは、なんとなく感じているけれども、言葉にするほどには明確になっていない感情や感覚のようなもの―implicit(インプリシット)な側面―を、扱っていきます。
その“感じ”を「フェルトセンス」と呼び、少しずつそれについてぴったりと当てはまる言葉で言語化していくのが、基本的な方法のようです。
そして、その中で「そうだったんだ!」と一種の興奮を感じる体験(体験的一歩)は、フォーカシングでは“フェルトシフト”と呼ばれ、そのフェルトシフトの体験自体が、その人を変化させていくのだということです。

私自身は、フォーカシングが身体感覚を大切にするところにとても興味を持っています。
身体と心を二分しない立場におけるアプローチは東洋的とも思えますが、ジェンドリンは哲学者でもあったようで、フォーカシングのバックグラウンドは思っているよりも奥深そうです。

フォーカシングにしろ、第三世代の認知/行動療法にしろ、近年の心理療法には東洋的なエッセンスが入ってきていて、まさに東西が融合しつつあるように感じられます。
ちなみに、池見先生自身、風貌が少し日本人離れされていて、私には東南アジアの僧侶のような雰囲気が漂っているように感じられました。
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by ramram-yoga | 2014-08-12 18:34 | | Comments(0)
7月の読書本
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45.「ゆるすいっち。―カラダをゆるませるとココロが許せるようになる奇跡のスイッチワーク」 おのころ心平 著 (主婦の友社)


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院の課題や学会発表に追われ、今月読破できたのはたった一冊でした・・・。
つまみ読みは何冊かしているのですが、なかなか一冊の本とじっくり向き合う時間が取れません。

しかし、先日の研究発表でヨーガ療法と第三世代の認知/行動療法との比較考察を試みた関係で、第三世代の認知行動療法、特にACTのメタ認知理論や関係フレーム理論などを勉強し直せたのはいい機会でした。
今後、ブラッシュアップして何かの機会に再度アウトプットしてみたいと思います。

第1世代・第2世代から第3世代の認知/行動療法に至るまでの潮流や、第3世代の全貌など外観的なものを把握するには、熊野宏昭先生の「新世代の認知行動療法」が役立ちました。
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by ramram-yoga | 2014-07-31 21:02 | | Comments(2)
6月の読書本
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41.「宗教の哲学」 棚次 正和 著 (創言社)
42.「もろい青少年の心」 上地雄一郎・宮下一博 編著 (北大路書房)
43.「ひとりで生きるということ」 アルボムッレ・スマナサーラ 著 (角川新書)
44.「愛の宇宙方程式―合気を追い求めてきた物理学者のたどりついた世界―」 保江邦夫 著 (風雲舎)



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今年ももう、半年が過ぎました。

相変わらず読書が進んでいませんが、幸運なことに「宗教の哲学」の棚次先生のご講演を拝聴することができましたし、保江先生にも9月にお目にかかる予定です。

そういえば、今年はベルクソンの哲学を勉強しようと思っていたのに、まだ手をつけられていません。

それよりも、8月のアジア心身医学会での発表に向けて、そろそろ本気で英語の勉強を始めなければ(遅いですね・・・)。
切りがいいので、明日の7/1日からラングリッチに入会して英会話に励みます。
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by ramram-yoga | 2014-06-30 22:24 | | Comments(0)
5月の読書本
38.「アイデンティティの心理学」 鑢幹八郎 著 (講談社)
39.「「気」を自在に使いこなす 浦田式「気の教科書」」 浦田紘司 著 (総合法令出版)
40.「新緝 森信三全集 第四巻」 森信三 著  (致知出版社)


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読書が、ほとんど進んでいません。
自分の興味のある本も、自分の臨床・研究関連の本も・・・。
大学院では研究がメインになるはずなのに、日々の授業・仕事・家事に追われてそのような時間が取れていません。
これはどうにかしなければ。

現在、京都府立医科大学で宗教哲学をご専門になさっている棚次先生の「宗教と哲学」を読んでいますが、脳のある部分が久しぶりに使われた気がしました。
つまり、とてもエキサイトしているということであり、それは本を読む原動力でもあります。
本を読むことによってしか働かない脳の部位というのが、あるのではないかと思っています。
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by ramram-yoga | 2014-05-31 23:02 | | Comments(0)
4月の読書本
35.「<身>の構造」 市川浩 著 (講談社学術文庫)
36.「農は万年 亀のごとし」 渡部忠世 著 (小学館)
37.「哲学入門―生き方の確実な基礎」 中村雄二郎 著 (中公新書)
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by ramram-yoga | 2014-04-30 22:40 | | Comments(0)
3月の読書本
25.「嫌われる勇気 自己啓発の源流『アドラー』の教え」 岸見一郎・古賀史健 著 (ダイヤモンド社)
26.「日本人へ 危機からの脱出篇」 塩野七生 著 (文春新書)
27.「心さえ負けなければ、大丈夫」 織田友理子 著 (鳳書院)
28.「人はなんで生きるか」 トルストイ 著 (岩波文庫)
29.「もの食う人々」 逸見庸 著 (角川文庫)
30.「代表的日本人」 内村鑑三 著 (岩波文庫)
31.「母という病」 岡田尊司 著 (ポプラ社)
32.「人生のシフト 本当のあなたが目覚めるセンタリング」 牧野内大史 著 (徳間書店)
33.「新緝 森信三全集 第二巻」 森信三 著  (致知出版社)
34.「新緝 森信三全集 第三巻」 森信三 著  (致知出版社)
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by ramram-yoga | 2014-03-31 20:43 | | Comments(0)
2月の読書本
今月の読書本。
番号は、2014年に入ってからの通しでつけています。


15.「歴史と人間」 草光俊雄・五味文彦・杉森哲也 著 (放送大学教材)
16.「発達心理学概論」 氏家達夫・陳省仁 著 (放送大学教材)
17.「哲学塾 パラドックスの扉」 中岡成文 著 (岩波書店)
18.「アルコホリズムの社会学 アディクションと近代」 野口裕二 著 (日本評論社)
19.「光と影の法則」 心屋仁之助 著 (経済界)
20.「心屋仁之助の奇跡の言葉」 心屋仁之助 著 (経済界)
21.「身体は、なんでも知っている なぜ体調が悪いのか?どうすれば治るのか?」 堀田忠弘 著 (かんき出版)
22.「いい人をやめると楽になる」 曽野綾子 著 (祥伝社黄金文庫)
23.「百年の食 食べる、働く、命をつなぐ」 渡部忠世 著 (小学館)
24.「新緝 森信三全集 第一巻」 森信三 著 (致知出版社)



今月も読書でかけがえの無い出会いをいただきました。
渡部忠世氏、森信三氏の著書を読みながら、今さらながら日本のことに関して無知な自分を反省し、もっと知りたい、知らなければならないという思いが強くなりつつあります。
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by ramram-yoga | 2014-02-28 21:03 | | Comments(0)
1月の読書本

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1.「透明な力 ―不出世の武術家 佐川幸義―」 鈴木達雄 著
2.「わかりやすい構造構成理論 ―緩和ケアの本質を解く―」 岡本拓也 著
3.「迷ったときは運命を信じなさい」 ディーパック・チョプラ 著
4.「英語抄録・口頭発表・論文作成 虎の巻」 上松正郎 著
5.「ただ一人の個性を創るために」 曽野綾子 著
6.「ダイエットの女王」 伊達 友美 著
7.「その神経(バランス)じゃ、調子悪くもなりますよ」 小林弘幸 著
8.「国際理解のために」 高橋和夫 著 (放送大学教材)
9.「問題解決の進め方」 柴山盛生・遠山紘司 著 (放送大学教材)
10.「西洋哲学の誕生」 佐藤康邦・三嶋輝夫 著 (放送大学教材)
11.「人格心理学」 大山泰宏 著 (放送大学教材)
12.「西洋音楽史」 岡田暁生 著 (放送大学教材)
13.「文化人類学」 内堀基光・本多俊和 著 (放送大学教材)
14.「社会心理学の基礎と応用」 坂元章・小口孝司 著 (放送大学教材)



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あと、本ではなく雑誌ですが毎月これだけは欠かすまいと読んでいる月間致知には、かなり触発されています。
何せ月刊誌なので、登場人物やトピックスがフレッシュ。
現代の覚者たちが続々登場し、読むたびに発奮させられます。
心より尊敬する日本の哲学者・教育者である森信三氏が、「致知の読者が10万人になれば日本は変わる」と生前仰っていたそうですが、去年なんと読者がその10万人を超えたそうなのです。
日本は変革の時代に入ったのかもしれません。

このようにリストにあげはじめるようになってから、読書本を選ぶときにどのような本を手にとるか、以前より意識するようになりました。
そして、何をどのくらい読むかは思っていたより大切だな、と、実感。
食べ物が身体を作るように、読む本が心を創りあげていくのだとしたなら・・・。
今年は年末に、一年の読書本のリストを作ってみようと思います。
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by ramram-yoga | 2014-01-31 13:30 | | Comments(0)
その神経(バランス)じゃ、調子悪くもなりますよ
「その神経(バランス)じゃ、調子悪くもなりますよ」
小林弘幸 著

昨年出版され、今年1月に購入した時点で既に7版目となっていたので、かなり売れているのでしょうね。
私たちの生体機能をつかさどっている自律神経をバランスよく保つ配慮をすることで、著者のことばを借りれば「自律神経力(トータルパワー)」を上げ、心身共に健康に生きていくための、今までにあったようで、無かった一冊です。
自律神経のバランスの悪さは具体的にどのように出てくるのか、それに対してどのように対処していくのか。
現代の交感神経優位でオーバーワークになりやすいライフスタイルの、ちょっとした工夫が具体的に書かれているのが多いに勉強になりました。


自律神経のバランスをとるための秘訣を、以下にいくつか抜粋。

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・自律神経はバランスが良いだけではダメ
よく、自律神経は緊張の神経である「交感神経」とリラックスの神経である「副交感神経」とのバランスが大切だといわれていますが、単にバランスがいいだけでは健康とは言えないのだそうです。例えばそれぞれの働きがお互い弱い状態ではバランスがとれていてもだめ。2つの神経が上手く切り替わり、それぞれがしっかりと働く状態がいいのだそう。

・午前中は、ゴールデンタイム
午前中は交感神経が優位に働き、午後は副交感神経が優位になり、アイディアを出したり熟考を必要とする作業をするには適した時間帯。できるだけそのゴールデンタイムを有効に使い、メールチェックや単純作業は午後にまわす。

・交感神経の優位は、2時間しないと元に戻らない
例えば興奮したり、緊張したりして交感神経優位になると、その後2時間は副交感神経が働きにくくなる。つまり、寝る前に興奮したり緊張したりするようなことは避ける。

・仕事との接点を切らさない
休日の過ごし方は、実はとても大切。休日だからといって寝だめをすると、自律神経のバランスは崩れてしまう。また、週末に仕事を完全にOFFにしてしまうと、副交感神経が高まりすぎてバランスを崩してしまう。週末も1時間は行なうことで、週明けの仕事のスタートが非常にスムーズになる。

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他にも、時間が足りないことに対するイライラやあせりへの対処方法、大きな緊張の後に緩みすぎない方法、集中力をいい状態に保つための方法など、とにかく具体的・実践的。
後半には、自律神経を乱さないための心の持ち方にまで展開されていきます。
心の状態が身体に大きく影響を及ぼすかということが、現代医学の中でも通説になりつつあります。

著者の小林氏ご本人が、志・自己コントロール力共にとても高く、無駄が無く非常に効率性のあるお仕事ぶりなのだろうな、と、想像します。
しかし、そんな“デキる”著者にも、自律神経のバランスが悪く、怒らない日はなかったという過去があったのだそうです。
最後には、「調子の悪さ」自己に気づきより成長していくためのきっかけとなる素晴らしいチャンスなのだという内容で締めくくられていました。
著者の実感を通して積み上げられた内容が詰まった、とてもためになる一冊でした。
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by ramram-yoga | 2014-01-18 13:55 | | Comments(0)