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カテゴリ:心身医学・統合医療( 16 )
東洋医学の診療所へ
今日は、東洋医学の診療所斉藤クリニックに行ってきました。
斉藤先生とは、所属している研究会でいつもご一緒させていただいていますが、先日の合宿で発表なさっていたのを聴いて感銘を受け、いてもたってもいられなくなって受診することにしました。

ご発表では、先生のお話しを聞いているだけで、胸のあたりから沸々と温かいものが湧き上がってくるような感覚を覚えました。
よく考えると「えっ!」と驚いてしまうようなすごいことを、さも当たり前のように淡々と話され、きっと私が見ている世界と全く違う境地に達していらっしゃるのだろうと感じました。
最後には、治療者は人格を成長させていかなければならず、成長した分だけ患者さんを導くことができると仰り、それがなんとも説得力に満ち溢れていました。
発表全体を通して、私の医療従事者としての今後の方向性を、スーッと照らし出していただいたような気がしたのです。

さて、早速斉藤クリニックに伺った私ですが、特にどこかが悪いという訳ではありませんでした。
でも、そういうことで言うと主訴とは面白いもので、誰を相手にするかによって、訴えが変わってくるのですよね。
例えば整形外科のお医者さんのところにいって、唐突に心理的な悩みを打ち明けることがないように。
心理カウンセリングの場であっても然りで、自分の目の前にいるカウンセラーが、自分の悩みを受け止めるだけの器がある人間かどうかを、クライアントさんは本当によく見抜かれます。

ということで私も、斉藤先生の診察を受けるにあたり、診ていただきたいことがいくつか浮かび上がってきました。
実際の先生の診療は、気功の手技が用いられます。
丹田と足に手を当てて気を通す施術をしていただきましたが、それはそれはパワフルなエネルギーが体を通っていくのが分かりました。
そして、その間先生から質問や、気や心についてのお話をしてくださいましたが、そのやりとり一つ一つが私の問題の核心を溶かしていくような、胸の奥の固まった部分がゆるゆると緩んで涙まであふれてくるようなものでした。
まさに、治療的自我の体現者のようなお方でした。


診察室にはグレゴリオ聖歌が流れ、神聖な雰囲気です。
先生はクリスチャンではないということですが、この音楽がとてもよくいつもかけておられるのだとか。
(グレゴリア聖歌とは、ローマ・カトリック教会の単旋律聖歌。↓こんな感じです。)


診察が終わるころには頭が非常にスッキリし、視界も明るく広くなり、下半身はポカポカと温かく、頭寒足熱そのものになっていました。
漢方薬を処方していただきましたが、私仕様にいろいろと配合したものを処方してくださっていました。
いったいいつの間にこんな詳細な処方を出していただいたのだろうと、またまた驚き。

また、今の私はどのあたりにいるのかについて、教えていただけたことも大きな収穫でした。
禅に『十牛図』という、悟りへの段階を十段階で説明しているものがありますが、だいたい自分は今この段階かな…という感覚を先生に確認したところ、やはりそうだったようです(!)
このようなやりとり一つとっても、先生にはなぜ私がその段階にいるのが分かるのか、本当に不思議です。
私自身もセラピストとして、クライアントさんに最善のことができるよう、人格的な成長をしていかねば、と思いを強くもした今日の受診でした。
さしあたっては、『十牛図』でいうところの次の段階に、いきたいですね(いつになることやら?^^)。







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by ramram-yoga | 2016-09-21 20:32 | 心身医学・統合医療 | Comments(0)
看護学生さんへの講義
今日は、関西国際大学看護学部の非常勤講師としてお声がけいただき、「代替療法看護論」という授業の2コマでヨーガ療法の講義と実技を担当しました。

近年、医療現場において補完代替医療(CAM)を取り入れる動きが活発になってきていますが、看護を学ぶ学生さんにヨーガ療法の授業をさせていただけるようになるとは、本当に嬉しく思います。

授業には、看護学部4年生の学生さんが大勢参加してくださいました。
まず驚いたのは、CAMに興味を持っている学生さんが想像していたより多かったことでした。

私自身は、大学の授業を担当させていただいたのは初めてのことだったので少し緊張しましたが、学生さんがとても熱心に聴いてくださり、楽しく講義と実技指導をすることができました。


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また、看護という仕事は、人の生死と深くかかわるとても重要で意義のある職業なのだということを、改めて感じました。

そして今回、人間存在を「肉体」「精神」「魂(spirit)」をも含めたホリスティックな存在としてとらえる「ホリスティックナーシング」という言葉を知りましたので、少しずつ勉強してみようと思います。


早速、川島みどり先生の「看護の力」を注文してみました。

看護の力 (岩波新書)

川嶋 みどり / 岩波書店




今回ヨーガ療法の講義の時間を設け、講師にお声がけくださった、授業の主担当であり聖泉大学副学長でいらっしゃる小山敦代先生のご厚意に、心から感謝いたします。
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by ramram-yoga | 2016-07-08 23:04 | 心身医学・統合医療 | Comments(0)
〈身〉の医療研究会 第3回研究交流会
久しぶりの更新となってしまいました。
これからまた少しずつ、ブログでの更新もしていきたいと思います。

6月25(土)・26(日)は、関西医科大学にて〈身〉の医療研究会の第3回研究交流会が開催され、参加してきました。
この研究会は「〈身〉」という心身一如の身体観を共通基盤として、医療従事者やボディワーカー、セラピスト等多様な分野で活躍する専門家が終結し、ワークショップやディスカッションを行うというとてもユニークな研究会で、私も一昨年の第1回目の研究会から毎年参加しています。

今回のテーマは「機能性身体症候群と〈身〉の医療」。
機能性身体症候群(Functional Somatic Syndrome: FSS)は、Wesselyにより1999年に提唱された新しい疾患概念です。
機能性身体症候群、”適切な診察や検査を行っても、器質的疾患(病理学的所見の認められる疾患)の存在を明確に説明できない病態”と定義されています。
つまり、検査をしても異常は認められないのに、疲労感や頭痛、関節痛、腹痛、動機、めまい、下痢などの症状が出てしまう状態のことです。

このような状態の方が受診は、最近増加傾向にあり、どうやらその背景に、心理社会的要因があるのではないかと考えられています。
そこでやはり、医療の現場においても「体や検査結果を見て薬を出したり手術をする医療」だけでなく、「相手の心の状態や生活様式、環境にまで視野に入れた幅広い視点での医療」が必要となってくるのですね。
今回も講演やシンポジウム等、非常に興味深かったです。
医師では、心療内科の先生が多かったのですが、よりより医療的アプローチを目指して真摯に取り組まれている姿勢に感動しました。

また、このような分野で最近注目されているキーワードとして、「内受容感覚(interoception)」があげられます。
これは、自分の体内の感覚、例えば内臓の感覚等のことを指します。
この内受容感覚は、最近様々なストレス関連疾患との関連も研究されていますが、やはり大まかな傾向としては、この内受容感覚への気づきが鈍い傾向にある人は、ストレス関連疾患にかかりやすいということもあるようです。
ヨーガ療法でも、身体感覚への気づきを大切にしていきますが、そうしていると、身体内部への気づきにも敏感になってくるように感じています。
それに加えリラクセーション効果もあることから、機能性身体症候群に対するヨーガ療法の可能性も、大いにあると感じました。


******


ワークショップでは、マインドフルネスをベースとして発展した心理療法「ハコミセラピー」を体験することができました。
ペアになって、セラピスト役がクライアントに触れ、その感覚を味わったり、マインドフルネスの心理状態で自分自身からふっと湧き上がってくる言葉を聴き取ったりしていくワークを行ったのですが、短時間で心の深いところまで到達した感じがしました。


2日間、とても有意義な学びをさせていただきました。
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by ramram-yoga | 2016-06-27 16:29 | 心身医学・統合医療 | Comments(0)
アジア心身医学会atジャカルタ
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8.22~23、インドネシアのジャカルタにてアジア心身医学会(Congress of Asian College of Psychosomatic Medicine:ACPM)が開催され、参加・発表してきました。

インドネシアらしく、“モーン”というタイのゴングで、開会。
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“Application of Yoga Yherapy to Psychosomatc Disorders"と題する、ヨーガについてのシンポジウムもありました。
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ポスター会場。
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ヨーガ療法関連では4題ものポスター発表がありました。
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2日目の"Exercise of Yoga"では、我らがヨーガ療法学会理事長の木村慧心先生による、実習を交えたレクチャー。
6:30~と早朝だったにもかかわらず多くの先生方が参加されていました。
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懇親会も盛り上がりました。
現地の先生方のコーラス、参加者全員で楽器を持って演奏したり、くじ引きタイムがあったり。
大会長のカラオケショーも!
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とっても濃密な2日間でした。
海外での学会に参加するのは初めてでしたが、非常に視野が広がり、刺激を受けました。
次回は2年後、福岡で開催される予定です。
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by ramram-yoga | 2014-08-26 16:27 | 心身医学・統合医療 | Comments(0)
東洋的身体
今年の2月、生まれて初めて体験した鍼灸治療で、身体という小宇宙の驚くべき巧妙な世界が目の前に開け、それからというもの今年のテーマのひとつは<身体>でした。

デカルトの心身二元論に代表されるように、西洋の伝統的身体観とは、心的なものと身体的・物質的なものを分析的に区別する傾向にあるわけです。
現代の日本の教育においても自然科学や西洋医学に基づいた身体について学びますから、やはり“身体は物質”で“心は非物質”と、なんとなく感じている場合が多いのではないかと思います。
かくいう私も、ヨーガの身体観を頭では理解しつつも、なんとなく身体と精神とを二元論的に捉えていました。

しかし鍼灸を受けて、その施術が身体の物質的側面ではなく、もっと精妙な次元の何かに侵食していくのを感じた時、その考えは一新されました。
「侵食」、あまり聞こえのいい言葉ではありませんが、まさにこの言葉がぴったりでした。
通常なら誰も入ってくるはずの無い守られた領域が侵されていく感覚は、脅威的でさえありました。
そこは物質的側面より精妙で、はるかに強力なエネルギーが渦巻いている場所でした。
しかもその場所は理智などといった精神領域ではなく、確かに身体に属する領域でした。
・・・しかし幸いなことに、その侵食に対して嫌な感じはしませんでした。
これは本当に、幸いなことでした。
それは、施術者側の先生の人格によるものだったと思います。
自分の想いを滅して一歩身を引き、私という人間に宿る自然治癒力に敬意を払い、その発現を最大限に引き出す施術を行なってくださるからです。
人格的にも安定感があり、純度が高く、信頼して心身を明け渡すことができます。
施術側が、もし自分の想いを前面に出した施術をしたり、善意からであっても患者を操作しようという意図を持っていたとしたら、私はとてもしんどくなり、すぐにでも治療を中断していたと思います。
その衝撃的な初回の鍼灸治療以降、定期的に施術を受けていますが、本当にいろんなことが自分に起こりました。
感覚でいうなら、それまで頭頂にはまっていたでかいコルク栓がスッポンと抜けて天空とつながり、“私”という個のいのちを越えた大きな生命が自分の中を流れ始めた、とでも言う感じでしょうか。
この先生との出会いがあって、私もセラピストとしての自分の人格について、いろいろと考える機会をいただきました。
どのような技術を持っているかももちろん大切なのですが、それと同じくらい、いいえ場合によってはそれよりも、施術側の人格が如何に大切かを、ひしひしと感じています。

少し横道にそれたので、話を元に戻します。
<身体>に関して言えば、やはり東洋的な身体論は逸品だと思います。
というより、身体に関する考察がこれほどまでに深められているのは、東洋思想以外にあるのかとさえ、思われます。
哲学に関しても、日本のそれは理論のみに終始することはなく、そこに必ずといっていいほど<身体>の要素が組み入れられています。
例えば、日本において医学哲学を確立した澤瀉久敬は、著書「健康を考える」の中で『心身一如の“身”そのものが、すでに「気」と「身体」の二元性をもっている』とし、α(気)+β(物質)=c(生物体)という二元的一元性について解説していますが、この説明が今の私には一番しっくりきています。

また、哲学者の湯浅泰雄によると、東洋思想の哲学的独自性とはその基礎部分に“修行”の考え方がおかれているところにあるのだそうです。
真の哲学的知というものは、単なる理論的思考によって得られるものではなく、「体得」あるいは「体認」によってのみ経験できるものである、と。
そして、同じく哲学者である西田幾多郎の「行為的直観」という概念を引き合いに出してそのことを説明しています。
いわゆる悟りの境地である三昧境に没入することは身体がなくなることではなくて、むしろそれが深くなっていくということである。
悟りの境地に立ち入ったとき、身体は普段は心のはたらきに抵抗する“重さ”を失い、またその客体性を失って主体的となっていくのだ、と。
つまり東洋的な修行体系においては、悟りを得ようとするとき、身体は邪魔なものではなく必要不可欠なものとして位置づけられているということです。

ということで現在、湯浅泰雄著の「身体論」を今年中に読破すべく、呼んでいます。
文庫本ですぐ読めるかと思いきや、内容量・質ともに重厚かつ深遠で、自分が知らないだけで日本には偉大な人がいっぱいいるんだなぁと感動しきりです。
いろいろな哲学者の身体観が比較考察されていて、<身体>をテーマとした今年の締めくくりにふさわしい一冊です。

元はといえば、「身体論」も、鍼灸の先生にご紹介いただいたものでした。
同じようにして以下の本もご紹介いただいて、今年全て読みましたが、どれも質・純度共に高く、心に残っています。 


1.渡邉勝之著 「医療原論」
2.有川貞清著 「始原東洋医学」
3.澤瀉久敬著 「科学と哲学」
4.澤瀉久敬著 「健康を考える」
5.橋本敬三著 「万病を治せる妙療法」
6.澤瀉久敬著 「医学概論Ⅰ」
7.澤瀉久敬著 「医学概論Ⅱ」
8.澤瀉久敬著 「医学概論Ⅲ」
9.井筒俊彦著 「意識と本質」
10.中村仁一著 「大往生したけりゃ医療とかかわるな」
11.木村 秋則著 「リンゴが教えてくれたこと」
12.オイゲン・ヘリゲル著 「弓と禅」
13.西岡 常一著 「木に学べ」
14.松田博公著 「鍼灸の挑戦」
15.矢作直樹著 「人は死なない」
16. 間中 喜雄著 「体の中の原始信号系」
17.鈴木大拙著 「日本的霊性」
18.貝原益軒著 「養生訓」
19.湯川泰雄著 「身体論」
20.小阪佐知子著 「片翼の天使」
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by ramram-yoga | 2013-12-21 08:27 | 心身医学・統合医療 | Comments(0)
健康の伴走者
東京大学名誉教授で医学博士の渥美和彦先生が、今年出されたご著書「医者の世話にならない生き方」で、病気以前の状態である“未病”と上手く付き合っていくために、普段から信頼のおける“健康の伴走者”を見つけておくことを勧められています。
因みに、渥美先生の“健康の伴奏者”は、鍼なのだそうです。

さて、私はというと、最近まで自分がセラピストだからという理由で、自分のことは自分でちゃんとメンテナンスしないと、という変な気負いがあったのですが、今年2月に生まれて初めての鍼灸を受けてからというもの、私にとっての“健康の伴走者”は鍼灸となりました。

「鍼灸」と一言で言っても、実際は様々な理論体系や手技があり、とても一言では表せないのだということが、分かってきました。
(その広大さについては、松田博公先生の「鍼灸の挑戦」という本が、その世界を垣間見させてくれました。)

私が生まれて初めてご縁をいただいたのは、“始原東洋医学”という学問に基づいた鍼灸治療でした。
何せ、この鍼灸を初めて受けたときの衝撃が、すさまじかったのです。
細胞レベルで覚醒していく感覚や、身体より精妙な次元で何かが統一されていくような感覚。
身体の特定の部位がとても熱く感じたり、異常に感覚器官が鋭敏になったり。
受け始めた当初は、自分に一体何が起こっているのか言語化する術もなく、しばらくの間混乱しました。
それと同時に、未知の世界が眼前に大きく開け、自分という生命の中に眠っている潜在的な可能性に気づかされました。
それ以降大体月に2回、継続して施術を受けているのですが、私にとって鍼灸は単に身体的な健康維持だけでなく、自己理解を深め、生命の巧妙さを感じ、自分は個を超えた大きな生命原理の一部分であることを実感させてくれるものです。
・・・と、鍼灸のことを書き始めたら、単行本が一冊書けそうなくらい書きたいことがありますが、またの機会にします。


前置きが長くなりましたが、しばらくいつも診ていただいている先生のところへ行けないので、今日は先生と同じ“始原東洋医学”での施術をされている鍼灸 瑛で、鍼灸治療を受けてきました。
最近疲労感が抜けず、何かにちょっと手助けして欲しい状態だったのですが、瑛の鍼灸師さんの丁寧な診察と施術で、本当に楽になりました。
確かな技術に加え、とても誠実で着実な施術をしていただきました。
身体もその施術に着々と反応し、最近になく心身共にすっきりとしました。
帰り道は重かった胃も肩も軽く、足取りも軽く、心も軽く。

自分を調えておくことって、大切ですね。
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by ramram-yoga | 2013-10-04 23:32 | 心身医学・統合医療 | Comments(0)
はじめてのアロマトリートメント
昨日は、京都のアロマサロンあろまのおうち Angel Heartに、生まれて初めてのアロマトリートメントを受けに行ってきました。

今年は、統合医療に関わる様々なCAM(補完代替医療)を、実際に体験してみる年にしてみようと思い、鍼灸に引き続き体験したのが今回のアロマトリートメント。
施術していただいたアロマセラピストの小阪さんとは去年、医療従事者の研修会でご縁をいただき、それから一度お伺いしたいと思っていたのが、実現したのでした。

とても丁寧にアセスメント(問診など)とトリートメントをしていただき、気がつくと2時間半も経っていました。
問診の後に、トリートメントで使用するアロマを選ぶのですが、特に女性はホルモンの関係でその時その時によって自分に合うアロマが違ってくるのだそうです。
海外では、医師が処方する国もあるほど、その医学的効用が認められているアロマ。
服用したり、皮膚疾患に塗布したりして著効がみられることもあるそうです。
日本では香りを楽しむなど、どちらかというと娯楽やリラックス目的に使用されるイメージが強いだけに、アロマの威力を知って驚きました。

何種類かの候補の中から私が選んだのは、水蒸気蒸留のジャスミンのアロマでした。
他のアロマを嗅いだ時と自分の反応が全く違い、匂いを嗅いだ瞬間に胸がスーっと楽になり、涙が出てきました。
直感的に「これ!」と感じました。
そんな私の反応を見て、小阪さんは
「今日の米澤さんには、これ(ジャスミン)だね」と言ってくださり、またこうもおっしゃいました。
「香りを嗅いだだけで涙が出てくることって、本当にあるのよ」

暗めのライトと心地よい音楽の流れる空間で、現実と夢の中を行き来しながら、ジャスミンの香りに守られ、なんとも言えない安堵感と共に優しい優しいタッチでトリートメントしていただきました。
ジャスミンの香りに、マッサージに、そして、小坂さんとのお話中に、なぜか普段は湧き上がってこない感情が顔を出してきて、涙となって溢れてきました。
普段は胸の奥でぴっちりと蓋をしているところが、ゆるんだような・・・。
そしてやはり、セラピーをセラピーたらしめているのは、セラピストの人格なのだなと改めて思いました。

一晩明けた今朝も、まだ涙が出てくるのです。
知らず知らずのうちに胸の中で固まってしまっていた場所が、アロマトリートメントで緩んでしまったようです。


***************


CAMの中には、目に見えないところに働きかける手技がある。
目に見えないということは、実証科学では証明できないということでも、ある。
でも、証明できない=効果が認められないでは、決して、ない。
むしろそれとは正反対で、実証科学では証明しえないところに働きかけていくことのできるところにこそ、その手技のすごさがあるのだと思います。
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by ramram-yoga | 2013-05-29 10:52 | 心身医学・統合医療 | Comments(0)
自然に産んで自然に育てることの意味
昨日(4月7日)は、プロジェクト『いのち』という医療従事者の方々の研修会にお誘いいただき、参加してきました。

今回は「自然に産んで自然に育てることの意味」と題され、女性の大きなライフイベントである出産がテーマでした。
講師の先生は、寝屋川で大谷助産院にて45年間開業助産師として地域のお産に携わっていらっしゃる大谷タカコ先生、仏教大学看護学科教授で出産に関する世界情勢にも大変お詳しい日隈ふみ子先生、そして大谷タカコ先生の助産院で実際に2人のお子さんを出産されたお母さんの体験談などもありました。
非常に興味深く、一人の出産経験を持つ母親として、また今後また出産するかもしれない身として、とても貴重なお話を聞かせていただきました。

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私自身も、現在1歳10ヶ月になる息子を助産院ツルマタニティクリニックで出産しましたが、今思うと助産院だからこそ自然分娩ができたのだと思います。

なぜかというと、私の子どもは妊娠後期に逆子になりました。
逆子の状態では、普通病院では帝王切開となります。
それを、先生は私のお腹に手を当てて「こっち、こっちよ」とお腹の赤ちゃんに話しかけながら、頭が下向きになるように赤ちゃんを誘導してくださり、無事に頭が下になりました。

また、出産時は微弱陣痛が続きました。
微弱陣痛が続くと、普通病院では陣痛促進剤を使うことになると思います。
しかし先生は、エコーで赤ちゃんの頭が子宮口に対して少し首をかしげて傾いている状態になっていることに気づき、私のお腹の上から手で赤ちゃんの頭の位置をまっすぐに直してくださいました。
するとその途端に陣痛がどんどん強まり、赤ちゃんは間もなく生まれてきました。
まさに先生の熟練の手技は、私には神業のようにも思えました。

a0118928_12452653.jpg出産時は、畳のお部屋に敷かれたお布団の上で、夫に後ろから抱えられて産みました。
陣痛がどんどん強くなっていく間、部屋には夫と私だけで、夫は陣痛に耐える私の腰をずっとさすってくれ、私は自分の体が自然に動くのに任せていました。
そして、まさに赤ちゃんが生まれる時、明らかに自分のものではない力が身体の中で「下へ、下へ」と働き、ただただその強烈なエネルギーに圧倒されました。

生まれた赤ちゃんをすぐに胸に抱かせてもらった時。
感動というより、驚きました。
小さな命が、自分の体から出てきた不思議に。
初めておっぱいを吸わせた時、何の躊躇もなく当たり前のようにおっぱいを吸い始めた赤ちゃんを見て、なぜか涙が出てきました。

授乳指導をしっかりしていただいたおかげで、その後なんのおっぱいトラブルもなく、1年とちょっとで卒乳するまで完全母乳で育てることができました。
私にしっかりとしがみつき、私の顔をじっと見ながらおっぱいを飲む息子の姿、おっぱいを飲みながら眠りにおちていくなんとも言えない息子の安堵の表情。
その頃は、それが当たり前すぎて、あまりなんとも思っていなかったのですが、今思い返すとなんて幸せな日々だったのでしょう。
誰も入り込める余地のない、2人きりの時間。
日々の雑事で忘れていたそのころのことを思い出し、しばし幸福感に浸りました。

もうその日々は過去のものとなってしまいましたが、その日々があったということは、きっと私と息子を深く結び続けていると感じます。
もちろん叱ることもありますし、私の精神的な未熟さで感情的に接してしまうこともありますが、毎日「大好きよ」と抱きしめ、無条件に愛しいと感じられるのは、もしかしてその日々があったからなのかもしれないと、今回の講演を聞いて感じました。


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講演で、今のお産の現状がとても厳しいものであるという現実も知りました。
助産院でのお産は、全体のお産のたった1%なのだそうです。
自分がどのようなお産がしたいのか、それをしっかり吟味してお産のスタイルを選ぶのが理想ですが、そのような教育を受けていないために、私たちはあまりにも無知だと思います。
しかし、情報収集はしようと思えば、可能です。
受身ではなく主体的に、お産にかかわりたいと、強く思いました。

今回の研修会では、女性であることの幸運を感じました。
女性にだからこそ感じられる感覚、女性にだからこそ感じられる幸せというのが、きっとあるのでしょうね。
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by ramram-yoga | 2013-04-08 12:16 | 心身医学・統合医療 | Comments(0)
はじめての鍼灸
今日は明治国際医療大学付属統合医療センターで、生まれて初めて鍼灸治療を受けました。

数年前より統合医療の勉強をし始めてから、実に様々な相補・代替医療があることが分かり、だんだんと興味を持ち始めたところだったので、今年はいろいろ実際に体験する年にしてみようと思っています。

特に、去年の統合医療学会では、鍼灸の部門にて、人間の内臓と感情とは深く関連し合っているという研究発表があり、鍼灸に非常に強く興味を持ちました。
ちょうどその直後に、今日施術していただいた鍼灸の先生とお知り合いになる機会があり、今回の鍼灸治療への運びとなりました。

医師の診察の後、たっぷり1時間余りの間、とても丁寧に問診と施術をしていただきました。
問診では、病歴や服薬歴など一般の医療機関で尋ねられる項目のほかに、感情の状態や汗のかき方、食べ物の嗜好や寝起きの時間、好きな色や浮かべるイメージについてなど、非常に詳細かつ無駄のない項目で質問を受け、同時に脈診や触診なども行われつつ、どんどんアセスメントが行われていき、その的確さと素早さは、まさに洗練された職人技だなと思いました。

次に、足・頭・手・お腹・腰に鍼灸の施術。
痛みはあまり感じることなく、お灸の温かさがとても心地よく、しばしの間夢見ごごち。
時々、先生が私の状態を教えてくれました。
身体の特徴や、弱っているところや、それに対するアドバイスなど。
肉体だけでなく、気(プラーナ)の状態なども教えてくださいました。
身体は嘘がつけないので、しっかり自分の弱点も見抜かれてしまいました。
さらに、自分では気づいていなかったようなことも教えていただきました。

終了後は、身体が驚くほど軽くなり、それまでいろいろごちゃごちゃと考えていたのもスッキリしていました。
身体だけでなく心をも、まさに人間存在としての私を抱えられたという感覚は、信頼のおけるカウンセラーにカウンリングを受けた後のような、なんとも言えない安心感がありました。
それは、施術者である先生が、プロとしてたゆまぬ技術向上に努められ、人格的にも立派なお方であるからであり、「治療的自我」とはこのことなのだと感じました。
同じ医療従事者としても、非常に学ぶことの多かった今回の鍼灸治療でした。

明治国際医療大学では、個別指導でヨーガ療法も行われています。
指導者の藪先生は、私の密かに尊敬するとても素敵な先生でいらっしゃいます。
受講したいと思われる方は、是非どうぞ。
ヨーガ療法の詳細は、こちら
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by ramram-yoga | 2013-02-12 18:00 | 心身医学・統合医療 | Comments(0)
統合医療学会in大阪に参加しました
a0118928_2110248.jpg12月8(土),9(日)は、大阪大学コンベンションセンターにて、第16回日本統合医療学会の学術大会が開催され、参加してきました。

医学の進歩や医療費削減などといった現代の医療事情の動向により、年々注目度が高まる統合医療。
その流れにのり、統合医療学会も年々活気を増してきています。

名誉理事長の渥美和彦先生からも、特別講演の中で「統合医療の時代は必ず来ます」と力強いお言葉がありました。
シンポジウムでは、統合医療センター設立に向け、具体的なセンター構想の話題も飛び交いました。

統合医療とは、西洋医学を否定したり排除したりするものではありません。
西洋医学を中心としつつも、予防医学や医療費削減、またホリスティック(全人的)・アプローチに大いに貢献していけるであろう伝統医療(TM)や代替医療(CAM)と積極的に連携し、1人の人間に対して統合的にアプローチしていこうという考え方です。
ヨーガ療法も大いに貢献していけると思いますし、それで少しでも広くニーズに応えられる環境ができあがるなら、大いにがんばりたい!と決意を新たにした今回の学会でした。

a0118928_2127361.jpg研究発表も、今年はヨーガ療法の演題が7題ありました。

その中には「スピリチュアリティ」というキーワードも複数出てきましたし、ヨーガ療法が身体のみへのアプローチ法に限らず、精神面・スピリチュアリティにも働きかけていくことのできる技法なのだという認識も、少しずつ広まっていけばなぁ・・と思いました。

私も発表の機会をいただきました。
「ヨーガ療法グループにおけるテーマ付瞑想法(ヴェーダ瞑想)の導入により著効が生じた腰痛を抱える実習者の事例報告」

今回の事例をまとめるにあたり、生徒さんに惜しみない協力をいただいたり、師に丁寧にご指導いただいたりしたおかげで、私自身とても貴重な学びをさせていただきました。

ありがとうございました。
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by ramram-yoga | 2012-12-10 21:18 | 心身医学・統合医療 | Comments(0)