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2つのコップ
祖母の初盆で実家の岡山へ帰り、お墓参りをしてきました。

最近いっそう、大好きだった祖母のことをよく思い出します。
祖母が亡くなった当初は、別れの悲しさをどうすることもできませんでした。
でも、それとは反対に、死後むしろ祖母の存在を強く感じるようになりました。

例えば祖母から受け継がれてきたこの身体。
その他にもちょっとしたしぐさ、考え方など、どうしようもなく祖母が私の中に入り込んで一部になっている、そんな風に感じています。

祖母の言ってくれた言葉、優しさを思い出すたび、離れようとしても決して離れられないような場所、一番近くに祖母がいる、と感じます。

祖母は亡くなる3年前に私に“2つのコップ”というお話をしてくれました。
癌が見つかり、抗がん剤治療をしていた頃のことです。

「これはおばあちゃんが一人で考えた、へんてこな話だと思って聞いてね。
 人がこの世に生まれてくるとき、みんな2つのコップを持ってくるのよ。
 一つのコップには水がいっぱいに入っていて、もう一つのコップは空なの。
 そして、生きていくにつれて、水の入っているコップから空のコップにだんだんと水がそそがれていくの。
 水の入っているコップの方が空になったときに人生が終わるんだけど、
 でもね、その時もう一つのコップには、注がれた水以上に沢山の水があるのよ。
 その水はね、人から親切にされたときとか、幸せを感じたときとかにも、コップに注がれるの。
 だからね、コップには水が沢山注がれていっぱいになって、あふれだしてくるの。
 そのあふれだした水をね、おばあちゃんは他の人のコップに注ぎたいの。
 そして水を注ぎ終わったら“あぁ、終わったなぁ”って、この世を離れていけると思う。
 だから、最後まで精一杯することができる状態でいたいと思うの。」


a0118928_23433215.jpg・・・最期、祖母は「もう思い残すことはない」と、言っていました。
凛として死に向かっていった祖母の姿は、私の死生観に深く影響を残したと思います。
人が一つの人生を生きた事って、すごいことなんだ。
生きているときの行為・発した言葉・生き様、すべてが周りに影響を及ぼしていく。
その意味で人は死後も永遠に生きつづけると感じています。
亡くなった祖母の影響を今も受け続けているし、たぶんこれからも、ずっとそうだと思います。

そんなことを思ったとき、今の自分の行為や言葉、日々の思いはどの様に周りに、または自分自身に影響を及ぼし残っていくのだろうとも、考えさせられる今日この頃です。


sachie
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by ramram-yoga | 2009-08-18 23:35 | ことば・メッセージ
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