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3・4月の読書本
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11.『赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア: 自分を愛する力を取り戻す〔心理教育〕の本』白川美也子著
12.『インナーマザーは支配する:侵入する「お母さん」は危ない』斎藤学著
13.『子別れレッスン:「おっぱい男」と「わがまま妻」』斎藤学、久田恵著
14.『それでも人生にイエスと言う』V・E・フランクル著
16.『夜と霧』V・E・フランクル著(再読)
17.『生活世界の存在論:生きる根拠を求めて』鈴木亨著作集第5巻より 鈴木亨著
18.『医学・医療原論ーいのち学&セルフケアー』渡邉勝之編著(再読)
19.『医療学総論ーケアを科学するー』広井良典編
20.『はじめての「密教的生き方」入門』藤崎雅好著
21.『死生観を問い直す』広井良典著
22.『「自分のために生きていける」ということ』斎藤学著
23.『男の勘ちがい』斎藤学著


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鈴木亨著作集第5巻の『生活世界の存在論:生きる根拠を求めて』は、私がこれまで出会った本の中で最も深く魂に響き、影響を受けた著作のひとつとなりました。
鈴木亨は難解だとされる西田哲学の継承者でありますし、著作集自体も重厚感に溢れているので、最初はとっつきにくいかもしれませんが、中身はその印象とは違うものでした。
哲学者や専門家に向けて書かれたものではなく、根源的な思索への志を持つ人々に向けられて、書かれたものだったのです。


(前書きより)
わたしが12,3歳のころ、突然に「わたしは何のために生きているのであろうか」という疑問にとりつかれ、強度のノイローゼになるまで悩んだ。
むろん、何の解決も得られなかったが、その後は、あらゆるものを犠牲にして、この問いに向かって突き進んだ。
わたしは、自分のためにのみ思索し、(中略)…、その結果、世界のいかなる哲学とも異なる自分だけの思想的核心を、その思想の大小・深浅を別にすれば、持つことができたと考えている。
わたしの望むところは、根源的な思索への志を持つ読者が、わたしの思索との対話を通じて、ゆらぎつつ苦悩しながら、自分自身の世界観・人生観の基礎を得て、自己の人生に核心をもって生きるための一つの根拠を提供することである。


まだご存命の鈴木亨氏。
数年前までは、大阪経済大学の学長もなさっていました。
願わくば、ぜひ一度お目にかかりたいものです。








by ramram-yoga | 2017-04-30 12:20 |
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