昨日、臨床心理資格審査の最終結果が届き、無事に合格していました。
合格を知った瞬間にはあまり実感が湧きませんでしたが、昨晩から今朝にかけてこれまでの経過をあれこれ回想していました。
2011年に息子を出産した時、これから10年で何か一つの分野を追及してみようと思い立ち、放送大学で心理と教育コースに入学したのが事の発端で、当時は臨床心理士になろうということは、実はあまり考えていませんでした。
ただただ、ヨーガでなぜ人がこんなにも変わっていくのか、ということが不思議で仕方無く、それが知りたかったのです。
たった1時間のヨーガで気分が変わる、考え方が変わる。
数か月単位でかもし出す雰囲気が変わり、数年単位で人格が変わり、ひいては運命が変わっていく。
一体これは何なのだろう。
それを、心理学という学問を切り口として学際的な立場から筋を通してみたかったという思いが最初にありました。
結果的に、回答は残念ながら臨床心理学の分野では見つかりませんでしたが、一方でヨーガだけやっていて他の世界を知らなかったら見えなかったであろう世界が広がっていきました。
どの現象にも当てはまる一本筋の通ったキーワードを、見出しつつあります。
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10代半ばの自分が今の私を知ると、驚くと思います。
将来進みたい進路が出来た時にどこにでも行けるようにと必死に勉強してきたのに、不登校になって高校を中退した頃の自分です。
それまでの積み重ねが全てパーになってしまい、底なしの穴に落ちていくような絶望感を味わっていました。
人生はどこでどうなるか、本当にわかりませんね。
そして、失敗も成功も全てはある一面から見てそう見えるだけのことであって、一過性のもの。
得ることがあれば、失うこともある。
死がくれば、この現象界で手にしたものは全て手放して旅立っていく。
でも、だからといって何かを得たり、一生懸命になったりするのが無意味なのでは決してなくて、何か大きな自分にはどうすることもできない力に包摂され委ねながら、一方で主体的に選択し自助努力をしていく。
一見矛盾しているようですが、そこに、個としての肉体を持って生まれた人間に与えられた独特の味わいと深い恩恵があるような気がしています。