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フロイトの精神分析
臨床心理士の資格試験を10月に控え、そろそろ本格的に試験勉強をスタートさせています。

参考図書の一つとして挙げられていたこの本を、読んでみました。

面白いほどよくわかるフロイトの精神分析―思想界の巨人が遺した20世紀最大の「難解な理論」がスラスラ頭に入る (学校で教えない教科書)

日本文芸社


心理学の世界では耳にタコができるくらい聞いている“フロイト”ですが、意外と知らないことも多く、とても面白かったです。

フロイトの創始した精神分析では自分自身では意識化し得ない“無意識”を想定し、転移や防衛機制といった心理的反応の奥に潜む潜在的な欲望や、意識の外に押しやってしまったトラウマティックな記憶を蘇らせることによって、症状からの解放を目指していきます。

フロイトは、人間の活動源となる心的エネルギー「リビドー」は性的欲動のエネルギーであるとしましたが、これに関する考えの違いが後に、かの有名なユングやアドラーがフロイトの元を去っていく要因になったことはよく知られている話です。
また、今や心理学の世界でフロイトが語られる時には、上記の性的リビドーや対する批判的な意味合いが含まれていることが多いように思います。

しかし、フロイトが、ヒステリーの病理は心理的なところにあるとする以前は、ヒステリーといえば女性特有の子宮に関連する疾患だと捉えられていた時代です。
また、それ以前、病気は神の怒りによって生じると信じられ、シャーマンや魔女の祈りによって治癒させようとしていた時代。
そのような精神疾患に対する間違った解釈が横行していた時代に、神経症のメカニズムを解明していこうとしたフロイトには、非常に鋭い洞察力と、患者への観察力、当時痛烈に彼を批判した医師達にも負けることなく自分の見解を主張し続けた強さがあったのだと思います。

また、本書の著者である立木康介氏はフロイトのことを“蒸気機関車”に例えています。
朝から晩まで患者を診察し、恐ろしく中身の濃い論文や著作を数多く残し、その合間におびただしい数の手紙を書き残していたのだとか。
また、社交的なことはあまり好まず学究に明け暮れ、文章が非常に洗練されたものであったため、彼が作家として小説を残さなかったことを惜しむ声もあるのだそうです。
そして、大の家族想いだったとのこと。
なんとなくこれまでフロイトに対しては気難しいイメージを持っていたのですが、非常に魅力的な人物に思えてきました。
そして、現在私も少なからず、フロイトの恩恵を受けているわけであり、その偉大さを感じずにいられません。

…臨床心理士の資格試験、なかなか問題が難しい。
大学院の入学試験より格段にレベルが高いです(それは、当たり前ですね^^;)。
院に入る前に放送大学の心理と教育コースを修了していましたが、そこで心理学の基礎的な知識をある程度網羅できていたのはよかったと思います。
さて。
しっかり勉強しなければと思いますが、このようにいろいろと学び直せる事は愉しく、ありがたくも感じています。
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by ramram-yoga | 2016-07-20 16:23 |
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