Ram-Ramのホームページはこちらをクリックして下さい
物語としてのケア
『物語としてのケア ナラティヴ・アプローチの世界へ』
野口裕二 著

************

「ナラティヴ」とか「ナラティヴ・セラピー」という言葉が使われるようになって久しいですが、ナラティヴが意味するものとは単に“語り”というよりは、その“語り”の背後にある“物語”、あるいはその“物語”を構成していく基盤として存在する“語り”といった相互関連性を含んだ言葉と捉えたほうが的確であるようです。

ナラティヴは、まず初めに世界があって、私たちがそれを言葉にするのではなく、初めに生ずるのは言葉であり、その言葉が指し示すような形で世界が経験されるという「社会構成主義」の立場に立っています。
つまりそれは、一般性・普遍性を求める科学的立場とは対極の、一人ひとりが目の前のできごとや過去の経験に関してそれぞれ独自の意味づけをし、現在に至るまでのストーリーを作り上げている、それこそが語りであり、ナラティブであるということ。

ナラティヴ・アプローチについて、心理臨床・社会臨床の立場から細やかに考察されていて、いろいろと考えさせられた一冊でした。
[PR]
by ramram-yoga | 2013-08-26 16:47 | | Comments(0)
<< 対人援助学の可能性 Live&Ws音のヨーガ “ド... >>