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マインドフルネスとヨーガ療法第2講
前回に引き続き、認定ヨーガ療法士を対象とした「マインドフルネスとヨーガ療法」の連続講座の第2回目が、昨日ヨーガニケタン関西支部にて行われました。

熊野宏明先生の著書「マインドフルネスそしてACTへ」をテキストとし、今回も非常に密度の濃い内容となっていました。
以下、復習がてら簡単にまとめてみました。

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【心理療法としてのマインドフルネスが目的としているもの】
自己には3つの種類が考えられる。

1.概念としての自己 ・・・言葉の働きによって概念化された自己(アイデンティティ)
2.プロセスとしての自己 ・・・時々刻々と変化している自己
3.場としての自己 ・・・観察者としての自己・文脈としての自己であり、一貫性がある

マインドフルネス瞑想とは、自分の心の動きを他人事のように眺める練習を繰り返すことで、プロセスとしての自己を鍛える方法である。
それは、「することモード」から「あることモード」への切り替えでもあり、「あることモード」は、怒り・欲・迷いから離れた心の状態である。
マインドフルネス瞑想は、感受を感受の状態にとどめて、思考を外にも内にも広げない、そして自分(概念としての自分)を作り出さない、ということである。
                熊野宏明著「マインドフルネスそしてACTへ」より部分的に抜粋


【マインドフルネスが脳に及ぼす影響について】
マインドフルネスの意識状態では、以下の脳部位の血流が増加し、活性化する。

・DLPFC(背外側部前頭前野)・・・判断と意欲に関わり、扁桃体を制御する
・vmPFC(背内側部前頭前野)・・・扁桃体が発信する危険予知(不安、心配、恐怖)を監視する

アメリカにおいてはDLPFCへの磁気治療が効果をあげているケースもあるが、マインドフルネスでも同様の効果が期待される。


【マインドフルネスから発展したACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)について】
マインドフルネスはもともと、仏教のヴィパッサナー瞑想における「サティ(気づき)」を行う活動である。
その、マインドフルネスを行いつつ、それをアクセプタンス(受容)し、コミットメント(方向性を持つ)していく、つまり、硬直化したルール支配行動から抜け出して、社会に適応した行動パターンを身につけていくことが、ACTの大きな目標である。


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ACTの本を以前読んだときに、あまり新鮮な感じを受けなかったのですが、それはヨーガ療法とACTには結構共通点があるからなのかもしれません。
いずれにしても、ヨーガ療法が心理臨床の場で活躍していくようになるにも、このように外の視点からヨーガ療法をみつめなおす必要性を改めて感じた今回の講義でした。
とても充実した内容だったので、帰宅時には頭がパンパンになっていました。
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by ramram-yoga | 2013-04-28 07:10 | 心理学とヨーガ | Comments(0)
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