人気ブログランキング | 話題のタグを見る
    Ram-Ramのホームページはこちらをクリックして下さい
統合医療学会の教育セミナー
昨日は、東京大学で行われた日本統合医療学会の教育セミナーを受講してきました。

教育セミナーは1日目は「総論」、2日目は「各論」の講義があり、今回は1日目の「総論」の日程しか受講できませんでしたが、非常にいい学びとなり、また統合医療についても理解が深まり、参加してよかったと思いました。

「統合医療」とは、近代西洋医学と相補・代替医療を統合し、より対象者のQOL(生活の質)を高めるためのひとつの医療のあり方です。
いずれは統合医療が現代の近代西洋医学にとって替わり、主流となっていくだろうとのことです。
「相補・代替医療」は近代西洋医学を補うまたはそれにとって替わる医療のことで、中医学やアーユルヴェーダといった伝統医学や、はり・きゅう、カイロプラクティック、アロマセラピー、音楽療法、そしてもちろんヨーガ療法もその中に加わっています。

「統合医療」という言葉も最近はあまり珍しくなくなってきました。
しかしいまだに「統合医療=相補・代替医療」というイメージが払拭されず、今回のセミナーでもその話題は何度か出ていました。

統合医療とは決して近代西洋医学を否定するものではなく、またそのようなイメージに加え統合医療の有用性をどのように世間に伝え広めていくのか、が今後の課題になりそうです。

それぞれの療法の専門家が連携していくとなれば、やはり私たちヨーガ療法士も今一度ヨーガ療法の独自性・有用性を理解し、さらに専門性を深めていかなければと身の引き締まる思いでした。

統合医療の中でヨーガ療法が果たせる役割は、身体的な不快症状の改善、自律神経系への働きかけ、感情コントロールなどいろいろとあると思います。
特に、メンタル面への働きかけにおいては、ヨーガ療法はすばらしいものを持っていると思います。

たとえば、糖尿病の患者さんが食事コントロールをしようとするとき、身体検査や薬の処方は医師から、食事内容についてのアドバイスは栄養士さんからなされるかもしれません。
しかし、わかってはいるけれどついつい食べ物に手を出してしまうその心をコントロールできるように働きかけていく術を、ヨーガ療法は持っています。

また、セミナーの最後に乳がん患者のケース検討がありましたが、司会の医師の方が、「キャンサー・サバイバー(術後、経過観察の患者様)にはヨーガ療法が一番効果があると思います」とおっしゃっていました。
医師の中にもこのようにヨーガ療法に注目しまた期待してくださっている方がおられるのはとてもうれしく心強いことです。

さて、今回は1歳になる子どもを夫に預けての受講だったのでとんぼがえりでした。
帰宅すると息子はすでにすやすやと寝ていました。
子どもが生まれてからなかなか自由に出ることはできませんが、こうして少しずつでも学ぶ機会を与えていただけることに感謝です。





sachie
ブログランキング・にほんブログ村へ

by ramram-yoga | 2012-06-24 07:12 | 心身医学・統合医療
<< 第10回ヨーガ療法学会研究総会... リンクを追加しました。 >>