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老いの才覚
a0118928_18394234.jpg最近ちまたで話題になった本ですね。

あっという間に読めて、読んでいると頭の中を爽やかな風が吹き抜けていくような本でした。

「才覚」という言葉はあまり普段使う言葉ではないのですが、とてもいい言葉だなぁと思いました。


タイトルがタイトルなので、私が読むのはまだ早いかなと思ったのですが(笑)、一度著者の曽野綾子さんが出版に際してのインタビューでTV出演されているのを見て、もう80歳になられるのですがそのお姿・話しぶりがとても聡明で魅力に溢れていたので、こんな素敵な方が書いた本なら是非読まなくっちゃと、購入しました。

読んでいるとこれは高齢者の人に対してだけ書かれているのではなく、私のような年代(アラサーですが)の読者にもしっかりと響いてくるような内容でした。
ちょっと厳しい言葉で注意されている感じで読んでいると耳にちょっと痛くもあるのですが、スパッ、スパッとリズム良く斬られていくので、かえって気持ちがよかったりして。

読んでいて耳が痛いのに、なぜかすがすがしい気持ちになれるのはもうひとつ、この本の内容が一貫して「どうやって自立した生き方をするのか」について書かれているからなのだと思います。
自立の反対は依存であり、依存の状態こそが実は自分を苦しめるし、自分を縛り付けてしまっている。
どうやってその依存している状態に気づいて自立していくのか、そこに「老いの才覚」が必要となってくるのだ、ということ。


最後に、本文の中の一部を抜粋。


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 若いうちは、複雑な老年を生きる才覚がありません。しかし、多くの人は、年をとって体の自由が利かなくなったり、美しい容貌の人が醜くなったり、社会的地位を失ったりしていく中で、その人なりに成長します。

 つまり少年期、青年期は体の発育期、壮年と老年は精神の完成期であり、とりわけ老年期の比重は大変重い。

 私は、孤独と絶望こそ、人生の最後に充分味わうべき境地なのだと思う時があります。この二つの究極の感情を体験しない人は、たぶん人間として完成しない。孤独と絶望は、勇気ある老人に対して「最後にもう一段階、立派な人間になって来いよ」と言われるに等しい、神の贈り物なのだと思います。

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sachie
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by ramram-yoga | 2011-05-10 18:03 |
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