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わが聖地放浪 カイラスに死なず
a0118928_625218.jpgずっとずっと、心待ちにしていたチベット聖地巡礼への出発まで、あと1ヶ月余りとなりました。

「わが聖地放浪 カイラスに死なず」
            色川 大吉 著


チベットの数ある聖地の中でも特に、仏教徒、ヒンドゥー教徒、ボン教徒、ジャイナ教徒の最高の聖地として知られるカイラス山。
巡拝を前に、ヨーガの先輩が読むよう薦めてくださった本です。

カイラス山を巡拝しようとすると、どのルートも標高5000mを超える峠がある過酷な場所。
しかし人間の世界を離れ死神の領域へと近づくほどに、その目に映る光景は叫びたくなるほど美しい・・・と。


― この峻険(しゅんけん)をひたすら越えてくる過程で人間は浄化される。
  カイラスこそ世界の辺境を訪ね歩くことの好きな放浪者の最後の目標の一つであろう。
  そこには人間の生と死を考えるのに最もふさわしい場所がある。
  引導を渡してくれる僧も僧院も、遺体をきれいにしてくれる鳥葬場もそろっている。
  そして何よりもそこには魂が半ば“彼岸”に行ってしまったような、
  この世とあの世を往ったりきたりしている人びと、
  霊的な雰囲気を持つ巡礼者たちが集っている。     (本文より)



この本は著書の色川さんご自身が65歳で念願のカイラス山巡拝を果たした旅行記であり、巡拝中に生死の間をさまよう中で死について生について問う手記でもあります。
ご自身は神や他界の実在は信じていなくとも、巡礼者の純粋な信仰心、こちらには見えないが彼らの目に確かに映っている神、そのような宗教的な事柄にどうしようもなく惹かれていく著者の気持ちを綴られた部分が、またとても興味深く深い感動を覚えます。

言葉での描写がなんてきれいなんだろうと著者の経歴を見ると、文学部のご出身でした。
文章そのものを楽しめる本でもあります。


川口慧海「チベット旅行記」とあわせて読みたい、チベット関連書籍シリーズです。



sachie
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by ramram-yoga | 2010-04-09 07:08 |
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